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いい旅・いい味 ぎふ巡り

古里の旅

温故知新しのばせる

明智回想法センター 「想い出学校」(恵那市)

 一昔前の学校の木造校舎をほうふつとさせる建物に一歩足を踏み入れれば、数十年前まで一般家庭で広く使われていた生活用品や古めかしい電化製品の数々―。高齢者にかつて体験した記憶を呼び覚ましてもらい、脳内の活性化を図る「回想法」を実践する恵那市明智町の明智回想法センター「想い出学校」は、温故知新をしのばせるちょっとしたテーマパークとして老若問わず楽しめる。

 明智回想法センターは、明智町にある日本大正村の昔懐かしい町並みを生かした回想法を研究していた旧明智町の意向を引き継ぎ、恵那市が元産婦人科医院の建物を改修して2005(平成17)年にオープンさせた。1960年代に米国の精神科医が提唱し世界に広まった回想法だが、国内では専門医によるうつ病患者らへの心理療法として行われるのが主流で、認知症予防の効果を見込んだ施設を自治体が建設したのは全国で2例目だった。

 施設は、1951(昭和26)年に建てられた木造2階建ての本館、別館などで構成。年季の入った洗濯板や食器、養蚕の器具などをはじめ、氷を入れて使う木製冷蔵庫や骨董(こっとう)品のようなテレビ、黒電話などの電化製品も展示されており、来館者は自由に触れながら当時を懐かしむことができる。

 また、回想法のインストラクター養成に力を入れるNPO法人シルバー総合研究所(事務局・東京都)から講師を招き、定期的に高齢者向けの「回想法スクール」を実施。開館以来、シルバー総合研究所理事を務める梅本充子名古屋女子大学専任講師が手ほどきしており、すでに市内外のお年寄り約50人が昔話に花を咲かせながら脳の若返りを図った。

 「スクールを受けるのが一番だが、昔懐かしい雰囲気の中で五感を使って若かったころを思い出すだけでも認知症予防が見込める」と梅本さん。11月にはあやとりやメンコ、まりつきといった昔の遊びが楽しめるイベントも開催される予定。孫や子どもの手を引いて足を運んでみてはいかが。

メモ

▽営業時間 午前9時から午後5時まで。休館日は毎週月曜日と年末年始▽利用料金 入館料は高校生以上200円、小中学生100円。和室などの貸切利用は400円から▽交通 中央自動車道瑞浪ICから車で約30分。同道恵那ICから車で約40分。明知鉄道明智駅から徒歩で約10分▽問い合わせ 電話0573(54)4056。

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昔話に花を咲かせる回想法スクールの受講生たち。お年寄りたちの若々しく元気な笑い声が施設内に響き渡る=恵那市明智町、明智回想法センター

昔話に花を咲かせる回想法スクールの受講生たち。お年寄りたちの若々しく元気な笑い声が施設内に響き渡る=恵那市明智町、明智回想法センター

館内に展示されている古めかしい生活用具や家電製品など。実際に手にとって当時を懐かしむことができる=恵那市明智町、明智回想法センター

館内に展示されている古めかしい生活用具や家電製品など。実際に手にとって当時を懐かしむことができる=恵那市明智町、明智回想法センター

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