陶磁器の魅力を満喫
県陶磁資料館と ヴォイス工房(多治見市)
陶都多治見の東部丘陵地帯、多治見市東町に隣り合うようにある県陶磁資料館と安土桃山陶磁の里ヴォイス工房。桃山時代の美濃焼を紹介する資料館と陶芸体験ができる工房で、深まる秋の中、陶磁器の魅力を満喫できる。
県陶磁資料館は1950(昭和25)年に県内唯一の美濃古陶器陳列所として創設され、88年に現在の場所、名称となった。5万点に及ぶ陶磁器(陶片含む)の中心は、16世紀の安土桃山時代の美濃焼。初期の志野焼、鼠(ねずみ)志野、黄瀬戸、少し後の時代の志野織部などを紹介。現在の志野などとは違う雰囲気が伝わり、美濃焼の歴史の重みが感じられる。当時使われていた大窯などの模型も興味深い。
桃山時代の陶片を触ることができ、学芸員の福井沙織さんは「当時の美濃焼の厚み、重さを実感してほしい」と話す。現在は「美濃における茶器の変遷展」を開催しており、企画展を随時開催するなど質の高い展示を行っている。
陶芸体験できるヴォイス工房では、若手陶芸家らスタッフ2人が指導する。ろくろを回したり、ろくろを使わない手びねりという方法で好きな形に器を作ると、選んだ釉(ゆう)薬をスタッフが塗り、窯で焼いて完成となる。スタッフの服部竜也さんは「初心者の方は力加減が難しいようですが、手とり足とり指導します」と話す。
作品1点1500円、1時間程度の体験コース、全9回(1万8000円)の入門コース、経験者向けで自由に作陶できるフリーチケットコースなど、経験に応じてコースを選べる。そのほか、有名陶芸家の作陶を見学したり指導が受けられるワークショップ、夏の風鈴づくりなど季節ごとのイベントもある。
▽営業時間 県陶磁資料館は午前9時30分―午後4時30分。ヴォイス工房は午前10時―午後6時(受付午後4時まで)。ともに月曜、祝日の翌日定休▽交通 中央自動車道多治見ICから国道19号や県道を経由して約10分。JR多治見駅からタクシーで約10分▽料金 資料館は一般300円、高大生200円、中学生以下無料。工房は1点1500円から(要予約)▽問い合わせ 資料館が電話0572(23)1191、工房が電話0572(25)2233。

ろくろを回し、陶芸体験する参加者=多治見市東町、安土桃山陶磁の里ヴォイス工房

桃山時代の窯の模型を展示、当時の焼き物づくりの様子を伝える=多治見市東町、県陶磁資料館
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