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いい旅・いい味 ぎふ巡り

古里の旅

江戸期ロマン伝える

中山道「御嶽宿」(可児郡御嵩町)

 木曽川の左岸に位置し、かつては江戸時代の主要街道・中山道の宿場町として栄えた可児郡御嵩町。なかでも、御嶽宿には現代の総合商社の先駆けともいえる「中山道御嶽宿商家竹屋」がたたずみ、往時のロマンを今に伝えている。

 竹屋は御獄宿本陣・野呂家から分家した豪商。その商家にふさわしい質素で風格のある主屋は、1877(明治10)年ごろの建築とされる。街道を人や物資が往来し、にぎわいをみせていたころから宿場内で組頭の役割も果たした。明治以降は金融業をはじめ、繭、木材、綿布などを扱う一方、名古屋市で借家の経営などさまざまな商いを展開したとされる。

 その江戸時代の建築様式を色濃く残す建物として、町は1997年(平成9)年に「主屋」と「茶室」を有形文化財に指定し一般公開(入館無料)。だれもが老舗のルーツに興味をそそられる。

 すぐ西隣に野呂家が代々職務にあたった「御嶽宿本陣」や、中山道に関する資料が豊富な図書館と郷土館の複合施設「中山道みたけ館」がある。郷土館では町の歴史を映像と音で分かりやすく紹介しており、先に訪れるのもいい。

 さらに西方の名鉄御嵩駅前には815(弘仁6)年、天台宗の開祖伝教大師(最澄)が創建したという名刹(めいさつ)「大寺山願興寺」がある。「蟹(かに)薬師」とも呼ばれ、二度の兵火で本堂などは焼失したが、免れた本尊の「薬師如来坐像」を含め24体が国の重要文化財。

 わずか200メートル余の旧街道沿いに歴史の足跡を数多く残す「御獄宿」は、晩秋から初冬の散策コースとして楽しめる。

メモ

【商家竹屋・中山道みたけ館】
▽交通 名鉄広見線「御嵩駅」から徒歩3分。東海環状自動車道「可児・御嵩インター」から車で5分▽開館時間 火―金曜午前10時―午後6時、土・日曜、祝日午前9時―午後5時▽休館日 毎週月曜、第3火曜、毎月最終金曜日▽問い合わせ 電話0574(67)7500。
【願興寺】
▽宝物(重要文化財)拝観 要予約。拝観料1人300円▽問い合わせ 電話0574(67)0386。

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総合商社の先駆けともいえる「商家竹屋」=可児郡御嵩町御嵩

総合商社の先駆けともいえる「商家竹屋」=可児郡御嵩町御嵩

天台宗の古寺で、本尊など24体が国重要文化財の「大寺山願興寺」=可児郡御嵩町御嵩

天台宗の古寺で、本尊など24体が国重要文化財の「大寺山願興寺」=可児郡御嵩町御嵩

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