円空仏、年代順に90体
美並ふるさと館(郡上市美並町)
郡上市美並町の歴史や文化、人々の暮らしの様子が分かりやすく展示されている「美並ふるさと館」は、円空ふるさと館と生活資料館からなる。
美並町は、全国行脚しながら12万体の神仏像を彫ったとされる江戸時代の円空上人ゆかりの地。円空ふるさと館には、初期から晩年までの個人や神社所有の円空仏約90体が並ぶ。
円空は庶民救済のためと32歳の時、美並の粥川寺で得度。ここを拠点に全国を旅し、荒々しい鉈(なた)彫りながら柔和な表情が特徴の木彫仏を残した。館内には、円空の自刻像と言われる庚申像のほか、八面荒神、秋葉大権現、聖観音菩薩、薬師如来などがずらり。年代順に並べてあるため、円空の作風の移り変わりがよくわかる。
また、円空の生い立ちや全国行脚の足跡をたどるパネル、円空本人をイメージした肖像画も展示。円空を知らない人から愛好家まで楽しめる内容となっている。管理人を務める星宮神社宮司の西神頭安彦さん(74)は「それぞれの時代の円空の思いが込められた、癒やしの笑みを間近でぜひ見てほしい」と語る。
一方、生活資料館では、かつて林業や養蚕業が盛んだったころの美並の様子をジオラマや写真、仕事道具を展示し再現。材木運搬に使われた筏(いかだ)、いろりがある民家の土間、大正初期の自家水力発電装置など、庶民の生活ぶりを知ることができる貴重な資料が並んでいる。
▽交通 東海北陸自動車道美並ICから車で15分▽入館料 大人200円、小中学生100円▽営業時間 午前10時〜午後4時(最終入場同3時30分)▽休館日 月曜日、年末年始▽問い合わせ 美並ふるさと館、電話0575(79)3440。

円空初期から晩年まで、年代順に並ぶ円空仏

円空の生い立ちや全国行脚の足跡をたどるパネル展示=いずれも郡上市美並町、美並ふるさと館
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