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古里の旅

伝統産業、後世に伝承

山中和紙紙すき体験 いなか工芸館(飛騨市河合町)

 800年以上前の鎌倉時代から飛騨市河合町で生産されてきた伝統工芸品の山中(さんちゅう)和紙。同町角川にあるいなか工芸館では、紙の歴史から作り方までを楽しく学ぶことができる。

 県内で和紙といえば、2014年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「本美濃紙」(美濃市)がよく知られているが、飛騨地域でもかつては農家の冬仕事として、紙すきが盛んに行われていた。山中和紙の名称は、飛騨和紙の数ある産地の中で、この地方が最も山奥だったことに由来するという。

 同館は1991年、旧河合村が地域の貴重な産業を守り、後世に伝える拠点として設立。現在は、地元の河合手漉(す)き和紙組合(柏木昭人組合長)が運営に当たっている。

 館内では、紙の原料となるコウゾの栽培から刈り取り、皮むき、雪さらし、陰干しなど紙すき和紙が出来上がるまでの工程を紹介している。中でも雪さらしは、豪雪地の同町ならではの漂白技法で、毎年正月明けに1メートルほど雪が降り積もった農家の庭や畑で束にしたコウゾの皮を並べ、日光に当てながら何度も裏返すと白くなっていく。

 同館では、昔ながらの紙すき作業が体験できる。ベテランの和紙職人の指導を受けながら、約1時間でオリジナルの和紙が完成。普通の紙より丈夫で保存が利くと観光客から評判で、地元の小学校でも卒業証書や賞状などに使われている。

 また、売店では便せんや名刺、明かりアートなどの和紙製品も購入できる。

メモ

 ▽交通 JR角川駅発市営バス二ツ口停留所から徒歩2分、飛騨市役所から車で約20分▽営業時間 午前8時から午後5時▽休日 不定休▽料金 入場無料、紙すき実習1回500円(要予約)▽問い合わせ 同工芸館、電話0577(65)2912

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来訪者から好評の紙すき体験。約1時間の作業でオリジナルの和紙が出来上がる=飛騨市河合町角川

来訪者から好評の紙すき体験。約1時間の作業でオリジナルの和紙が出来上がる=飛騨市河合町角川

山中和紙の歴史や製造工程などが学べるいなか工芸館=同

山中和紙の歴史や製造工程などが学べるいなか工芸館=同

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