2017ぎふ衆院選
>>開票結果はこちら<<  >>2017ぎふ衆院選TOPへ

「王国」自民が盤石 堅実な組織戦で独占5勝

「王国」自民が盤石 堅実な組織戦で独占5勝
初当選を果たし、花束を受け取り笑顔の金子俊平氏=22日午後11時17分、高山市問屋町、選挙事務所

 22日投開票された衆院選は、自民が岐阜県内五つの小選挙区の全議席を独占し「保守王国」の底力を見せつけた。野党は、希望の前職が比例復活し、解散前の1議席を死守した。ただ、突然の解散や相次ぐ新党発足で選挙期間中も政策論争が深まらず、台風21号の影響もあって投票率は上向かなかった。専門家は有権者の政治離れを懸念する。今後は消費税増税分の使い道や安全保障、憲法改正などの重要政策の議論が一気に進む可能性もあり、県民からも「安倍1強政治」を警戒する声が聞かれる。

 前々回、前回に続き、自民が県内の小選挙区五つ全ての議席を独占した。岐阜4区では、新人の金子俊平さん(39)が前職の父一義さん(74)から継いだ地盤を生かし、小選挙区の議席を獲得した。県連会長で前職の野田聖子さん(57)は「実績のある自公政権を選択してもらえた」と完全勝利の手応えを口にした。

 激戦となった岐阜4区は、自民が大票田の可茂地域を中心に現職閣僚などの大物弁士を次々と投入。最終日は安倍晋三首相も応援に駆け付けた。期日前投票も積極的に呼び掛け、岐阜4区の期日前投票が10万人を超えるなど組織をフル回転させ、票を積み上げた。

 ただ出馬表明から短期間での戦いに、広大な選挙区での浸透に苦戦を強いられた。一義さんのかつてのライバルで、南部の可茂地区を地盤とする元運輸相の藤井孝男さん(74)との連携も課題として残った。

 希望前職が比例復活し、今後は4区での地盤固めが急がれる。県連選対本部の岩井豊太郎選対委員長代理は「自民への批判票が一定数あるのは事実」と野党の動きを警戒。野田さんは「謙虚にひたむきに政策を実行していくことに尽きる」と気を引き締めた。

 岐阜1区の候補で総務相の野田さん自身も、全国各地で応援したため公示後の選挙区入りはわずか3日という「かつてない本人不在」(陣営幹部)の選挙戦だった。民進系無所属新人との事実上の一騎打ちとなったが、抜群の知名度から選挙中は党の指示で延べ17都道府県で応援遊説。相手候補が無所属での出馬を決め、比例復活がなくなると、陣営幹部は「はっきり緩みが出た」と語る。

 それでも中盤で本人不在の個人演説会を計6カ所で敢行し、尻上がりに機運が高まった。野田さんが駆け付けた総決起大会で盛り上がりはピークに達し、地域に張り巡らせた後援会組織や友好団体の支援を受け、盤石の組織戦で圧勝を遂げた。

 岐阜市の選挙事務所では、午後8時すぎ、野田さんが選対幹部と壇上に姿を現すと、詰め掛けた多くの支持者たちと万歳三唱で喜びを分かち合った。「選挙区に戻って来られない過酷な戦いだった。少子化による人口減少に歯止めをかけたい」と決意を語った。

【関連記事】

県内小選挙区、自民全勝 希望の今井氏、比例復活

関連ニュース

 県内小選挙区、自民全勝 希望の今井氏、比例復活
 「王国」自民が盤石 堅実な組織戦で独占5勝
 雨の中最後の訴え 県内候補者声からす
 県内小選挙区 深夜までに大勢
 県内有権者168万9151人 前回から2万人増加
 衆院選あす投開票 県内小選挙区 15人、舌戦最終盤
 台風、衆院選直撃 投票所と避難所重複、開票影響も
 子育て支援関心最多 「改憲」も争点に 本社分析
 県内、自民が優位維持 衆院選終盤情勢
 投票率、50%割れ危惧 各陣営「県民、盛り上がりない」
 週末票掘り起こせ 有権者に支持訴え
 商店街効果見えない 商工業者、政府の経済政策に疑問
 候補者の横顔【5区】
 候補者の横顔【4区】
 候補者の横顔【3区】
 候補者の横顔【2区】
 候補者の横顔【1区】
 衆院選序盤情勢世論調査 県内全区で自民先行
 飛騨舞台3極激突 4区で舌戦ヒートアップ
 安倍政治是非で3極激突 県内小選挙区15人出馬
 衆院選・県内政党が意気込み
 共産が候補取り下げ 岐阜1区、吉田氏を支援
 計16陣営出席 県内5選挙区立候補説明会
 希望、吉田氏公認せず 岐阜1区無所属で出馬へ
 ポスター掲示板 5400カ所、設置始まる
 岐阜4区候補に金子氏長男の俊平氏内定
 県警が取締本部設置 選挙違反に対応、3400人態勢
 民進系無所属、立候補予定者4人 演説、公約は語れず
 小見山元参院議員、民進県連に離党届 「希望」から立候補意向
 衆院選 県内14人立候補へ 小選挙区