東日本大震災

岐阜新聞・岐阜放送 懇談会

2009年 4月23日(木)

斎藤由香さん(エッセイスト)

マイペースな生き方大切「明るく落ち込まず」

《岐阜4月例会》
写真:斎藤由香さん(エッセイスト)
「60%で満足するこつを身に付け、ユーモアを大切にし、人の顔色を見ないで生きることが大切」と話す斎藤由香さん=岐阜市長良、岐阜グランドホテル

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会の4月岐阜例会は22日、岐阜市長良の岐阜グランドホテルで開かれ、エッセイストで会社員の斎藤由香さんが「イキイキと楽しく生きる! どくとるマンボウ家の素顔」と題して講演。「頑張りすぎると、隣の芝生が青く見える。人生何事も60%で満足するこつを身に付け、ユーモアを大切にし、人の顔色を見ないでマイペースで生きることが必要」と、うつ病が増えている時代を明るく元気に生き抜くためのアドバイスをした。

 斎藤さんは、祖父が歌人の故・斎藤茂吉さん、父親は作家北杜夫さん(81)で、自称「窓際OL」。ダメ上司と成果主義の板挟みによるOLの日常を、週刊誌で8年間連載中。著書に「窓際OLトホホな朝 ウフフの夜」、茂吉さんの妻で祖母の故・輝子さんの生涯をまとめた評伝「猛女とよばれた淑女」など、執筆活動にも取り組んでいる。

 講演では「71歳の母親が高山が大好きで、毎年冬にスキーで来ている」と斎藤家と岐阜県の縁を紹介。

 祖母輝子さんの評伝について「うつ病が増えている時代、祖母の生き方を知ってほしいと思ったのが(執筆の)きっかけ。祖父との夫婦仲が悪く12年間別居したり、経営していた病院が震災で焼失し莫大(ばくだい)な借金が残ったり、2人の娘も亡くすなど、祖母はつらいことがあったはずなのに、決して落ち込むことがなかった」。輝子さんは79歳で南極、80歳でエベレストへ行くなど、世界中を旅して89歳を生き切った。「マイペースで、今で言うKYな(空気が読めない)人。世間体も気にしなかった」

 激しいそううつ病だった父親を見て育ち「作家なんて最低、人間がまっとうに生きるのにはサラリーマンが一番」と選んだ会社員の悲哀もユーモアたっぷりに話し、出席者の笑いを誘っていた。