ふるさとへの便り

中国でツイッター活用

県内の観光をPR セミナー中継、魅力紹介
写真:上海で開催された岐阜県観光セミナー

上海で開催された岐阜県観光セミナー

 岐阜県上海事務所では、岐阜県の魅力を中国人に知ってもらい、観光などに訪れてもらおうとさまざまな機会を通じてPRを行っています。しかし、台湾、香港、シンガポールなどに比べるとまだまだ岐阜を訪れる観光客は少ないのが現状です。

 その理由は、中国人の海外旅行は始まったばかりで、団体旅行では「日本に行くならまずは東京、京都、大阪を結ぶルート」が定番となっていて、多くは東名高速道路を移動しますので、岐阜県がルートから外れる、あるいは通過点となってしまっているからです。

 そこで、中部地域を周遊する観光コースであれば岐阜県は外せないと考え、最近は愛知県や長野県といった隣県の上海駐在員と共同でモデルコースの提案をしたりして、「中部」のPRもしています。それでもなお、実際に売られる旅行商品は少なく、旅行社からは「中部の知名度の低さが課題だ」と指摘されています。

 そこで、岐阜県は、2年前から中国での知名度を上げるためのPRを戦略的に行っており、その一貫として、8月8、9日に北京と上海で観光セミナーを開催しました。今回は県内6市村の観光担当者にも参加してもらい、「清流と森林の国|心を浄化する岐阜県の旅」をテーマとして中国の雑誌・新聞記者らを対象に実施したもので、昨年開催された上海万博での岐阜県PRのフォローアップの位置づけもありました。

 今回のセミナーの特徴は2点あります。一つ目は、中国人ゲストに中国人の目から見た岐阜県の魅力を語っていただいたこと、二つ目は中国版ツイッター「微博」を活用した生中継を実施したことです。

 中国人ゲストとして、北京会場では人気ブロガーで6月に岐阜県を訪問した喜琳さん、上海では9年間十六銀行卓球部で選手・コーチとして活躍した楊雪梅さんを招き、写真や体験談を通して他の地域には無い岐阜県の魅力を語っていただきました。

 また、“微博”を使った生中継では、セミナーの様子を逐次公開したほか、あらかじめ募集した岐阜県に関する質問(200件余)に、その場で即インターネット上で回答するという、日本の自治体としては初の試みを実施しました。“微博”を使ったこういった取り組みを行う岐阜県は、中国ではメディア事情に精通した最も先進的な取り組みを行っていると評価されています。

 今回開催したセミナーには、北京で41人、上海で36人の新聞・雑誌・インターネット等の記者が来場し関心の高さがうかがえたとともに、その後中国のインターネットや新聞に約130件の記事が掲載(転載を含む)されました。こういった取り組みにより、「岐阜県」の名が多くの中国人の目に留まるものと期待しています。

 「岐阜」という地名は、中国で太平の世を築いた周という王朝の勃興の地“岐山”と孔子の誕生の地“曲阜”から1字ずつを取って、織田信長が名付けたとされています。そのため、岐阜は外国の地名とは思えない(不自然さがない)ようです。

 今後も、中国との関係を訴えながらも、“日本・岐阜県”として、知名度を上げる努力をしていかないといけないと感じています。そのためには、県民の皆さんにも日本語を使える“微博”等を通して、岐阜県の魅力を発信していただきたいです。また、中国語ですが、“微博”の岐阜県公式サイトもぜひご覧ください(アドレスhttp://weibo.com/gifu)。

【土田隆志さん】
写真:土田隆志さん
つちだ・たかし 2010年3月から県上海駐在員。主な業務は観光PR、県内企業支援、岐阜県人会開催など。岐阜市出身。44歳。

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