ふるさとへの便り

ガーナの交通

町を走るトロトロ小型の乗合バスで移動
写真:頭に商品を載せている売り子=ガーナ

頭に商品を載せている売り子=ガーナ

 岐阜県の皆さんこんにちは。今回は、ガーナで一般的な移動手段の一つ、「トロトロ」について話したいと思います。

 トロトロとは、小型の乗合バスのことを指します。メイツと呼ばれる車掌の役割をしている人が、窓から顔を出して、それぞれの行き先を叫んでいるので、自分の行き先を間違えないように乗り込みます。大きめのステーション以外の場所では、好きなところで乗り降りができます。時刻表はありません。車内がいっぱいになったら出発です。

 トロトロは海外から輸入された中古車がほとんどです。シートはガタガタで中のスポンジが飛び出していたり、スライドドアが開閉するたびに外れたり、フロントガラスにクモの巣状のヒビが入っていたり、速度メーターを見ると、ずっとゼロを指したままだったり…と、かなり年季の入った車も多いです。そんな中でも日本製の自動車は、中古でも丈夫で壊れにくいので、人気のようです。

 ステーションや大きな道路では、売り子さんたちが商品を頭に載せてトロトロに集まってきます。窓越しに買い物ができるので、まるでドライブスルーのようです。売っているものは水、ジュース、果物、パン、お菓子などの食べ物から、ボールペン、歯ブラシ、ハンカチ、懐中電灯などの日用品までさまざまです。

 トロトロに乗るのは人だけではありません。冷蔵庫、テレビ、自転車、ベッドのマットレス、テーブルやいすなどは、車体の上に乗せて、ひもでしっかり固定します。かなりたくさん乗せるので、落ちないのが不思議なくらいです。他には、ヤギ、ヒツジ、ニワトリも足を縛られて乗せられます。特にクリスマスや正月、イースターなどの祭日前は、ごちそうとなる動物たちの乗車率がとても高くなります。

 以前トロトロに乗った時、足元がふわふわして温かいと思ったら、ヤギが静かにうずくまっていてびっくりしたこともありました。今では、何が乗っていても驚かなくなり、トロトロでの移動を現地の人々と楽しんでいます。

【金指愛子さん 】
写真:金指愛子さん
かなざし・あいこ 中学校の保健室、瑞穂市社会福祉協議会などで勤務。退職後、2010年9月から青年海外協力隊としてガーナに派遣。学校保健に関する活動を行っている。揖斐郡揖斐川町出身。28歳。

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