ふるさとへの便り

ザンビアの現地食材で日本食

キュウリの漬物など好評
写真:ザンビア人宅でのパーティー=ザンビア

ザンビア人宅でのパーティー=ザンビア

 ザンビアでの活動も1年9カ月を過ぎ、残り少ない任期を過ごしています。ザンビアでは首都ルサカにも日本料理屋はなく、1年半もたつとさすがに日本の食事が恋しくなります。しかし、中国、韓国、タイレストランはあるため、アジア料理を食べることは可能です。残念ながら、日本よりも味は落ちますが。日本では世界各国の料理が食べられますが、本当にレベルが高いと思います。

 ザンビアは海を持たない内陸の国で、海鮮は手に入りにくく、高価です。ただし、川や湖はあるので、川魚はそこそこ豊富です。カペンタという小さなワカサギに似た魚やサバに似たブカブカという魚、ブリームというタイに似た白身魚などが食べられます。

 さて、現地での食事と言えば、シマ(Nshima)。朝昼晩と3食シマという家庭もあるほど、一般的な料理です。メイズ(甘くないトウモロコシ)の粉をお湯で練ってお団子みたいにしたものです。

 シマだけでは味が全くないため、レイプ(青菜)、キャベツ、豆などの野菜とチキン、魚などの付け合せと一緒に食べます。基本の味付けは油と塩のみ。配属先では毎昼シマと日替わりの付け合わせを出してくれるので、同僚と一緒に食べています。

 しかし、ザンビア人が食べる野菜の種類は日本に比べ少なく、また味や調理のバリエーションも乏しいため、さすがに朝昼晩と毎日シマと付け合わせを食べ続けることはできません。さすがに日本っぽい料理も食べたいため、現地で買える食材で工夫することになります。

 そうした苦心の結果、たどり着いたのが、レイプ(青菜)で作る高菜もどき、現地の赤い豆(正式名称は不明、小豆の2〜3倍の大きさ)を使った餡子(あんこ)もどき。もどきができれば、そこから高菜チャーハンや高菜ラーメン、餡子もどきとゼラチンで作る羊羹(ようかん)っぽいゼリーなどが作れます。

 簡単に作れてよく食べているのが、現地のキュウリ(太さが日本の2〜3倍)を使ったキュウリの漬物。現地で手に入る酢と醤油(しょうゆ)の味が日本のものと違うため、ほどよい分量を見つけるのに苦労しましたが、ご飯のお供に最適です。

 現地食材を使った日本食は配属先スタッフにお裾分けし、好評を得ています。いずれザンビアの地でも日本食が日常的に食べてもらえるようになり、食にかぎらず文化交流がもっと進むことを願いながら、日々日本食もどきに精進しています。

【堀部兼一さん】
写真:堀部兼一さん
 ほりべ・けんいち ソフトウエア開発会社を経て、10年9月から2年間、青年海外協力隊としてザンビアに派遣。「In−Service Training Trust」のIT管理者として活動。本巣郡北方町出身。35歳。

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