ふるさとへの便り

ブラジル

未来思い描き奮闘 文化、教育の違いに驚き
写真:広島の出来事を紙芝居で行い、世界のために自分にできることがなにか考えている本多貴子さん=ブラジル・サンパウロ

広島の出来事を紙芝居で行い、世界のために自分にできることがなにか考えている本多貴子さん=ブラジル・サンパウロ

 「どのチームが好き?」 ブラジルについて、早速受けた質問。サッカーのチームを聞いていたのだと後で知ったが、いろんな人が同じ質問をしてくれます。

 さすが、サッカーの国ブラジル。水曜日と土曜日は、夜遅く爆竹や音楽、叫び声で自分の好きなチームを応援するのが定番のよう。先月コリンチアンスというチームが、近々日本で試合をすることになりさらに盛り上がること間違いなしです。

 蘇南中学校の元3年7組、元3年8組の生徒のみなさん、長森中学校元1年2組のみなさん、元気ですか? 自分の進路を決めていく時期に入ってくる頃でしょうか。どんな未来を思い描いていますか?

 私は今、ブラジルでの生活が1年過ぎ、任期も半年ほどになりつつあります。文化も違えば、教育も違う。驚きの連続の毎日を過ごしています。

 しかし、国は違っても子どもたちの笑顔は純粋でかわいい。ここで関わる子どもたちは、0歳から9歳。新しい発見をたくさんすることができます。

 また、海外から見る日本を、ブラジルで勉強しています。「いただきます」「おかげさま」など、周りのことに感謝する日本語の美しさに気づくこともできました。家族を大事にする、意思表示をはっきりする、困っている人がいたら躊躇(ちゅうちょ)せず声をかけるなど、ブラジルの良い場面に出会うこともできました。

 子どもから学ぶことも多く、自分の未熟さを痛感するばかりです。「海外で働く」ということを漠然と思い描いていた20代。しかし、実際の生活は、思い描いていたものとは違いました。気分が落ち込むときやがんばれないときもありますが、長い長い社会見学の途中だと思って過ごしています。「これでよかった」と思える日が必ず来ると信じ、日々を過ごしています。

 私を支えてくれる家族、日本の職場の方々、教え子、本当に多くの方々に支えられて、今の私がいます。とても感謝しています。生徒が卒業するときに送った言葉「チャンス&チャレンジ&チェンジ」を自分自身にも送りながら、生徒と共に歩み続ける私でいられるようにがんばります。

 一緒に、未来を思い描きましょう。また会える日まで。

【本多貴子さん】
写真:本多貴子さん
ほんだ・たかこ 岐阜県の公立中学校教諭として、6年間学校現場で働いた後、現職教員制度を利用し、日系社会ボランティアとしてブラジルに派遣。日伯保育学園で、日本文化および日本語の指導を行う。可児市出身。30歳。

「ふるさとへの便り」一覧