ふるさとへの便り

カンボジア

結核治療、予防に力 国を挙げて対策を強化
写真:国際結核デーの様子=カンボジア

国際結核デーの様子=カンボジア

 毎年3月24日は何の日か知っていますか?私は、1年半前まで知りませんでした。「国際結核デー」です。

 昔、日本で結核と言えば「国民病」と言われるほど猛威をふるっていた、という話はよく聞くと思いますが、最近でも芸能人の発病例や、院内集団感染例で耳にする機会があります。

 カンボジアは、世界の結核高蔓(まん)延国22カ国のうちの一つです。私の配属先コンポンチャム州立病院でも、X(エックス)線写真の撮影オーダーで最も多いのは結核病棟からの胸部写真のオーダーです。

 1年半前の3月24日、いつも通り朝、自転車に乗って病院に到着すると、病院の門のすぐ近くで、患者さんやその付き添い、家族らを対象に、「結核とは?」といった内容のパンフレットを配っていました。また、スタッフの出すクイズ3問に正解すると、Tシャツがもらえる、というイベントも行っていました。

 病院だけでなく、近くの市場でも同じ事を行っていました。

 この日を境に「3月24日は結核デー」ということを知りました。

 さらに国レベルでは、「結核対策強化」というプロジェクトが進行中で、そのフェーズ3が、もう間もなく終了します。少し前、プロジェクト主催の最後のワークショップ(以下WS)を手伝わせてもらえる機会がありました。このWSの参加は2度目です。

 医師とX線写真撮影担当者が対象で、職種ごとに分かれて行いました。医師の読影能力は前回の読影テストの結果を比べて向上していました。しかし、読影成績と日常の読影経験・読影年数は相関していないことが分かりました。

 撮影担当者の画質評価ワークで使ったX線写真は、参加者の勤務病院で自分たちが撮影した物を持ち寄ってもらいました。以前は、評価・診断するのが困難な写真が多く、ホントにひどい状態だったと当時を知るスタッフの方は苦笑いでした。それに比べたら、格段に画質も向上しているそうです。

 さまざまな方向からのアプローチで、結核という病気とその治療・予防に対する理解を広めています。

【河合磨佑美さん】
写真:河合磨佑美さん
かわい・まゆみ 日本での病院勤務を経て、2011年1月〜13年1月カンボジアに赴任。現在はコンポンチャム州の州立病院で診療放射線技師として活動中。大垣市出身、29歳。

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