ふるさとへの便り

ホンジュラス

日本の教育に感心 現地の先生、良さ広める
写真:上はレオネル先生/下はマリア先生

上はレオネル先生/下はマリア先生

 日本では衆院議員選挙をむかえ、私は在ホンジュラス日本大使館にて一足早く在外投票を済ませてきました。中米ホンジュラスでも中間選挙(大統領制)を11月に終え、「日本の政治はどうなっているのか。日本人は投票にいくのか」と日本への関心は高いです。

 ホンジュラスと日本は、「青年海外協力隊派遣取極(1975年)」により、青年海外協力隊の派遣や研修員の受け入れ(2010年まで約2500人受け入れ)が行われています。

 私は、任地のチョルテカ市でJICA研修員のレオネル・ガレヤ先生とマリア・バケダノ先生と出会いました。レオネル先生は98年に岐阜県教育委員会、マリア先生は08年に筑波大学にて研修を受けました。

 2人の先生はこう言います。「日本の教育はとてもすばらしい。先生はわかりやすい授業をつくるために常に研究をしている。子どもと触れ合い、子どもの下校後に授業準備や教材研究をしている。保護者は学校に協力的で有志で資源回収や地域教室などに参加している。さらに、子どもは教室掃除や給食配膳を行い、規則を守っている。この三者の教育が、ポイ捨てをしないこと、順番どおりに列に並ぶこと、落とし物を届けることなど日本の『すばらしさ』につながっている。これをホンジュラスで広めたい」

 帰国後、レオネル先生は小学校長、マリア先生は大学教授として働き算数の教授法を教えています。今年度、延べ1050人の教員と学生に対し分数・面積・体積などの知識研修や模擬授業の企画運営を私と一緒に実施しました。その結果、研修前後のテストの正答率が約50%伸びました。さらに、私のスペイン語を助けてくれたり、つらい時に親身になって励ましてくれたりしました。

 レオネル先生は「岐阜は私の故郷。鈴木淳司先生(美濃加茂市立山之上小学校校長)は恩師です」、マリア先生は「友里は私の家族。クリスマスは一緒に過ごそう」と話してくれました。JICA研修員の彼らは、日本で学んだことを生かすだけでなく、日本のすばらしさを伝えたり青年海外協力隊員の私を支えたりしてくれています。

【西尾友里さん】
写真:西尾友里さん
にしお・ゆり 2011年6月から青年海外協力隊員としてホンジュラス共和国チョルテカ県にて算数教育の指導力向上のために小学校教諭として活動中。岐阜市出身。岐阜市藍川東中学校教諭。

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