ふるさとへの便り

香港からの訪日 

地方観光、人気高く 高山、白川郷へ誘客図る
写真:「『元気な日本』展示会in香港」に出展された岐阜県ブース=ことし3月、九龍灣国際展貿中心

「『元気な日本』展示会in香港」に出展された岐阜県ブース=ことし3月、九龍灣国際展貿中心

 「飛騨高山には、先月、行ってきたばかりだよ。町並みがとても美しくて、活気があってよかった。展望台から見た白川郷も迫力があったね」。香港で開催される日本に関する展示会などに参加すると、来場した香港のお客さまからは、いつもこのような声が聞かれます。

 異国の地にいながらも、なぜか自分の故郷を身近に感じられる、香港は、私にとってそんな場所です。私が高山市役所より派遣されている日本政府観光局は、外国人観光客の来訪促進を図るための組織であり、主要な訪日旅行市場13都市に海外事務所を設置し、現地市場の情報収集・分析やプロモーション事業を実施しています。

 私はその海外事務所の一つで、香港及び中国広東省市場を所管する香港事務所に派遣され、業務に従事しています。香港は人口規模が約700万人と小さいながらも、2010年の空路ベースの出国者数が約680万人と、大変外国への旅行が活発な地域です。

 同年の日本への訪問者数も50万人超、高山市にも宿泊者ベースで1万5000人を超えるお客さまに来ていただいています。香港では、日本の製品や食、ファッションなどが根付いており、日々の生活を通して、日本への関心の高さが感じられます。

 日本に訪れるお客さまも、2回目以上の方が8割超、6回目以上のヘビーリピーターが4割近くと、日本に詳しい方が多く、訪日旅行商品は日本全国が目的地となるなど大変多様化しています。つまり、東京や大阪などの都会ばかりではなく、日本の原風景が残るような地方都市にとっても非常に魅力的で重要な市場であり、日本に精通する現地旅行会社への効果的なPRや、新しい提案によって、香港からの継続的な訪日を図ることが可能といえます。

 「故郷 岐阜県」の豊かな自然や伝統文化をはじめ、各地の多様な観光資源の魅力を発掘、発信を続け、香港からの誘客促進に少しでも寄与できるよう引き続き取り組んでいきます。

【葛井孝弘さん】
写真:葛井孝弘さん
くずい・たかひろ 2011年6月から、高山市役所から日本政府観光局(JNTO)香港事務所に派遣。飛騨市出身、31歳。

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