ふるさとへの便り

アフリカのガボン

魚の名表示に混乱 食べ方、ブイヨン一辺倒
写真:フエダイのブイヨン

フエダイのブイヨン

 岐阜県の皆さんボンジュール? 1月18日付の「ふるさとへの便り」に引き続き、アフリカのガボンからお送りいたします。日本人が100人も居ないこの国で、岐阜県出身隊員が同じ国に2人いて、2人とも養殖隊員なのは驚きです。こちらに来てまだ6カ月ですが、今回はガボンのお魚事情について紹介します。

 ガボンは中部アフリカの西側、赤道直下に位置し、ギニア湾に面しています。沖に出ればマグロやカジキも獲れますが、地元漁師の持つ船では沖に出られないためそれらの魚が国内に出回ることはほとんどありません。ですが、市場でよく見かける魚の表記がトン(フランス語でマグロの意味)。しかし、明らかにマグロじゃなくてギンガメアジの仲間です。

 なぜだか聞いてみると、表示を偽装しているわけではなく、ここでは皆がそう呼ぶらしいです。ほかにもニベのことをスズキ、ティラピアのことをコイ、雷魚のことをアンコウと呼んだり…。頭がこんがらがりそうです。

 そんな魚たちの一番人気の食べ方は何といってもブイヨン? 基本は魚、玉ネギ、コンソメ、塩、トウガラシ、ニンニクに水を入れて煮込むだけの簡単な料理です。魚を持って歩いていると、会う人皆に「ブイヨンにイイね!」とか、「ブイヨンにするからくれ!」と言われます。

 この魚はどうやって食べるのがおいしい? と聞いても皆一様に「ブイヨン!」の一点張り。でもたしかにうまいのがブイヨン。

 そんなブイヨンも自分で作ろうとするとなかなか現地のおばちゃんたちの作る味にはたどり着けません。材料は同じなのになぜ? シンプルなように見えて奥が深いです。帰国までにはおいしいブイヨンを作れるようになって日本でも振る舞えるようにしたいです。

【高橋佑弥さん】
写真:高橋佑弥さんさん
たかはし・ゆうや 2012年6月から青年海外協力隊としてガボンに派遣。養殖隊員として首都リーブルビルのペリエ養殖ステーションで活動中。岐阜市出身。24歳。

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