ふるさとへの便り

ネパール 

学校での保健支援 「ものが無い」中で工夫
写真:児童、教員への手洗い指導の様子=ネパールの小学校

児童、教員への手洗い指導の様子=ネパールの小学校

 ネパール、ヒマラヤ山脈の麓よりナマステ(こんにちは)。

 青年海外協力隊としてネパールに赴任し10カ月が過ぎました。初めての海外での生活は戸惑うことも多く、最初は言葉や文化の面でも苦労をしました。1日に数時間ある停電、水不足など、不便なことも多いですが、今では楽しく生活できています。

 私の任地、シンドゥパルチョーク郡バラビセは首都カトマンズから北東約80キロ、中国へと続くハイウェイ沿いにある、山間の町です。道路沿いにはレンガ造りのアパートが立ち並んでいますが、少し山を登った先の村では土壁の家が点々と建ち、各家庭で水牛やヤギ、ニワトリを飼って生活しています。

 私はこの地域の公立学校を巡回し、「学校保健と栄養改善」について活動しています。シンドゥパルチョーク郡は、JICAの「学校保健プロジェクト」で身体測定・寄生虫駆除・学校給食などが行われていた地域であり、私はこれらの活動が今後も各学校で継続されるよう支援をしています。これまでに、教員への正しい身体測定方法の徹底や児童への手あらい・歯みがきなどの清潔に関する指導、環境教育を行ってきました。

 活動していく中では問題点も多く、学校の水道の数が少ない、水がない、ごみをごみ箱に捨てる習慣がないなど、困惑することも多くあります。しかし、いろいろな「ものが無い」中で工夫するということも大事なことだとこの国に来て学び、無いものを一から作り上げていく楽しさも感じています。そして子どもたちの好奇心にあふれた表情を見ることが何よりの楽しみでもあり、私の力の源です。

 最後に私の好きなネパール語を紹介します。「ビスターライ」=「ゆっくり」です。何事もついつい急いでしまう私に、ネパールの人々はいつも「ゆっくりでいいよ」「大丈夫だよ」と声をかけてくれます。この国の人々のおおらかさ、優しさに助けられ、これまで生活することができました。残りの任期も焦らず楽しみながら活動したいと思います。

【福山由希子さん】
写真:福山由希子さんさん
ふくやま・ゆきこ 養護助教諭として勤務した後、2012年3月から2年間青年海外協力隊、村落開発普及員としてネパールに派遣。学校で保健教育に取り組む。各務原市出身。28歳。

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