ふるさとへの便り

ボリビア

病院で手洗い講座 感染対策や看護技術指導
写真:病院での手洗い講座。でんぷんを使った洗い残しを観察する実験=ボリビア

病院での手洗い講座。でんぷんを使った洗い残しを観察する実験=ボリビア

 私が青年海外協力隊として南米にあるボリビア多民族国(通称ボリビア)に来て早くも1年半以上がたちました。ボリビアは南米大陸の中央辺りに位置し、周りをペルー、ブラジル、アルゼンチン、チリ、パラグアイに囲まれた内陸国です。

 国土は日本の3倍、人口は日本の10分の1、政府主要機関などがある事実上の首都ラパス(憲法上はスクレ)は標高3600メートルという富士山級の高さにあります。ボリビアは天然ガスや鉱物など豊富な天然資源に恵まれながら南米の中でも最も貧しい国の一つと言われています。日本ではウユニ塩湖の観光やリチウムで有名になっています。

 私は看護師としてコチャバンバ県のプナタという町にある病院に派遣されています。プナタは人口2万4000人、標高2800メートルの高地に在ります。年中温暖で湿気もなく、とても過ごしやすいところです。

 病院はその周辺地域(東京都よりも広い範囲)で唯一の二次救急病院ですが、日本の病院のようなCT(コンピューター断層撮影法)や集中治療室といった設備はありません。その病院で私は、看護師たちと共に手洗いなどの感染対策講座を行ったり、看護技術の指導を行ったりしています。

 ボリビアではスペイン語のほか、数種類の先住民族の言語が公用語となっています。着任当初、病院で使う専門用語どころか日常会話もままならず、さらに任地では高齢者のほとんどがケチュア語という言語を話すため、会話どころか相手の言っていることを理解することができませんでした。

 同僚に助けられながら患者さんと会話したり、時には会話はできなくても食物を交換したりしてコミュニケーションをはかりました。文化や習慣、仕事に対する考え方の違いに戸惑いながら、日本での常識、自分の考え方を押し付けないように注意して活動しています。

 残りの任期もあとわずかですが、現地のやり方にそって、現地の人と助け合い活動していきたいと思います。

【横田真希さん】
写真:横田真希さんさん
よこた・まき 看護師として2011年6月から2年間青年海外協力隊としてボリビア多民族国に現職で参加。加茂郡川辺町出身。31歳。

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