ふるさとへの便り

キルギス

情報科学を教える 日本の文化も伝えたい
写真:生徒との遠足の様子=キルギス、イシククル湖周辺

生徒との遠足の様子=キルギス、イシククル湖周辺

 早いものでキルギスに来て1年と少しが過ぎようとしています。

 キルギスに来たのは2012年の1月。まさに真冬、気温氷点下以下が当たり前の毎日。1年を経過して再び極寒の季節が過ぎ、日に日に寒さが和らぎ、間もなく春を迎えようとしています。

 私が暮らしている任地は、首都のビシュケクから、車で4時間程度走った場所にある、「チョルポンアタ」という町です。この町は、面積は琵琶湖の約9倍、透明度世界2位の大変奇麗な湖、イシククル湖の湖畔にあり、キルギス最大の観光地として、夏には多くの観光客でにぎわいます。自宅からはイシククル湖を望むことができ、奇麗な景色を毎日見ています。湖へは遠足で生徒とともに出掛けることもよくあります。

 そんな風光明媚(めいび)な町の、ビリムオルド中等学校にて、7年生〜9年生(日本だと、中学生1年生から3年生に当たる学年)に情報科学科目を指導しています。授業はロシア語で行われます。慣れないロシア語の使用や、異国の人相手に教えることなど、初めての経験です。人間相手の仕事の難しさ、言葉の壁、日本では味わうことのない苦労もありますが、なかなか経験できない良い経験であると感じ、何事にも楽しむつもりで活動しています。

 キルギスでも、コンピューターは非常に重要な役割を担っていると感じていますが、教育レベルは決して高いと言うこともなく、実用的な授業が行われることは少ないです。そんな彼らが少しでも、コンピューターに興味を持ち、少しでも将来の役に立つことを教えることができればと思っています。

 キルギスでは、「日本語を教えて」「空手を教えて」といった声や、日本のことをよく聞かれたりし、大変日本に興味を持っている人が多いです。彼らに日本の文化や伝統を伝え、日本の良さにも興味を持ってもらえるよう、もっとロシア語の勉強が必要と感じています。

 キルギスでは、非常に家族の仲がよく、日本では、忘れ去られたような光景をよく見ます。生徒や先生、現地の人たちとふれあいを持ちつつ、日本の違いを再確認し、遠くから日本の良さを再認識しています。

 このような機会を与えていただいた家族や周りの理解に感謝し、残り1年のキルギスでの生活や自然を楽しみつつ、自分のできることを無理せずにやっていきたいと思っています。

【高木俊洋さん】
写真:高木俊洋さんさん
たかぎ・としひろ 会社員を経て、青年海外協力隊23年度3次隊(2012年1月〜14年1月派遣)としてキルギスに派遣。PCインストラクターとして、ビリムオルド中等学校にて、情報科学科目を指導。不破郡関ケ原町出身。35歳。

「ふるさとへの便り」一覧