ふるさとへの便り

ガボン

数十メートルでもタクシー
写真:市内を走るタクシー=ガボン・オイエム市内

市内を走るタクシー=ガボン・オイエム市内

 私はいま、アフリカの西側、大西洋に面した赤道直下の国ガボンにいます。ガボンでは都市間の移動に長距離バス、自家用車や飛行機を利用します。

 飛行機は首都を中心に地方都市への往復便がありますが、毎日運航しているわけではありません。また、海、川沿いの都市では船を使って移動しますが、これは地域が限られています。そのため主要な移動手段は長距離バスとなります。長距離バスといってもワゴンタイプの車に座席を増設させただけで、とても長距離移動に適しているとは言えません。

 首都から私のいる町へは通常8時間ほどの移動となりますが、道の状態や天候によってはさらに時間が掛かります。先日、首都から任地へ戻った時には補修中の橋を避けて、臨時で運航している大型フェリーを利用して対岸まで渡ったため、12時間掛かってしまいました。

 市内の移動は乗合タクシーを用います。街中を走っているタクシーを止め、目的地と値段の交渉をしてから乗り込みます。タクシーの種類は乗客4人のセダンタイプと乗客14人のワゴンタイプがありますが、私のいる町ではセダンタイプが多数を占めています。また、タクシーは州ごとに色が決められており、私のいる町のタクシーにはすべて黄色の線が入っています。

 タクシーは庶民の足であることに間違いはないのですが、ほんの数十メートル先でさえタクシーを利用する人が多く、さっき乗り込んだと思ったらもう下車を申し出ています。多少の距離なら歩いてしまう私の行動を見たガボン人の中には、私にお金がないから歩いているのだと思っている人もいるようです。私は健康のために軽い運動のつもりで歩いており、ガボンの人たちにも歩くことを勧めたのですが、体格のよい人が多く、体の大きなことは良いことだという考えの国では余計なお世話な話だそうです。

【森川彰さん】
写真:森川彰さんさん
 もりかわ・あきら 開発援助コンサルタント会社を経て、2011年6月から青年海外協力隊員としてガボンに派遣。オイエム養殖ステーションで養殖技術指導を行う。可児市出身。39歳。

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