ふるさとへの便り

トルコ

パザール、大にぎわい
写真:毎週のパザールが楽しい。休日は子どもたちが本当によく手伝いをする=トルコ

毎週のパザールが楽しい。休日は子どもたちが本当によく手伝いをする=トルコ

 岐阜の皆さん、メルハバ!ナッスルスヌズ?(こんにちは、お元気ですか?)。トルコでの生活にもだいぶなじみました。今回は私の住む街の様子をお伝えします。

 私が住んでいる街は首都なので表向きは大都会です。首都がアンカラに移され、新たに築かれた部分は政治都市としての官公庁の建物、市民が密集する高層住宅がそびえ立ち、さらに現在も周辺に発展しています。

 一方で、古くからの建物や人々の暮らしぶりは旧市街や街のあちらこちらに残っていて、大陸性の気候が都会に潤いを加えています。緑地もあり美しいのですが、ほとんどが古くからの植林のようで、常時多くの緑化係員が散水や花の植え替えをしています。

 郊外の丘陵には湖もありリゾートを楽しむ人も多いのですが、植樹された苗木は背が低く、木陰は深くありません。日本の自然の豊かさはぜいたくに思えます。人々は戸外での食事や休養が大好きで、マンガル(バーベキュー)を楽しみます。塊肉や大きなナス、ピーマンなどの炭焼きは絶品で私も思わずたくさん食べてしまいます。冬は寒さが厳しいので戸外で過ごせる時を存分に楽しむのでしょう。

 街のあちらこちらで開かれる野菜や雑貨のパザールが好きです。元々パザールとは、日曜日という意味で、八日市、十日市などと同じ由来で使用されています。雑貨パザールはいつも買い物客があふれており、小さな店であらゆるものを見つけ出すことができます。鍋のふたやつまみまでも単品で買え、持っていけば壊れた取っ手も直してくれます。

 野菜、果物パザールは見事なほどに多くの業者が出そろい、お客に声を掛け、会話も楽しみます。初めて見る野菜などの調理法は居合わせたお客さんが教えてくれます。その値段の安さは日本の価格を知る私には気の毒なほどですが、種類も豊富に収穫でき、食料自給率100%を誇るトルコならではでしょう。値段もキログラム単価、人々は2〜3キログラムを平気で買い込みます。年中さまざまな果物を安く食べられるのも楽しみの一つです。

 気楽に試食もできます。もうすぐサクランボ(キラズ)の季節。トルコに来たら、パザールで「アーフィェト・オルスン!」(どうぞお召し上がり下さい!)

 それでは「イーギュンレール!」(さようなら!)

【杉山照子さん】
写真:杉山照子さんさん
 すぎやま・てるこ 県内の市立療育センターで障がい児の療育に携わり、定年後スリランカでの3度の短期派遣を経て、2011年7月より2年間トルコでシニア海外ボランティアとして知的障がい者支援財団の本部で活動中。各務原市出身。66歳。

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