ふるさとへの便り

バングラデシュ

教育の問題点改善へ
写真:ジョソールPTIでの算数の講義中、紙コンパスで円を描くトレイニー=バングラデシュ

ジョソールPTIでの算数の講義中、紙コンパスで円を描くトレイニー=バングラデシュ

 現在、バングラデシュの南西部ジョショール(JESSORE)で、小学校の教員資格を取る教員養成校(PTI=Primary teacher’s Training Institute)で活動しています。

 バングラデシュは、インドの東に位置しますが、実際はインドにぐるりと周りを囲まれ、ほんの少しだけミャンマーと国境を接する日本よりはるかに小さな国です。しかしながら、人口は1億6千万人ともいわれ、世界一の人口密度だと言われています。

 バングラデシュは、昔の海津市がそうであったように、多くの川が網の目のように流れ、雨季は洪水が起こりやすく、あちこち水浸しのようになってしまう地形です。それでも、人々は力強く、エネルギッシュに生活しています。

 こちらの人たちは、日本のことをそれはそれは親しみをもってくれ、「ボンドゥ(=友達)」とさえ言ってくれるほど親日です。

 今年は協力隊がバングラデシュで活動を始めて40周年の記念の年です。各地で協力隊のさまざまな活動を知ってもらうイベントも行っているところです。

 ところで、バングラデシュの教育の問題点はというと、たくさんありますが、大きな課題として挙げられるのが、教員・教室不足のハード面と、教師主導の教科書丸暗記授業というソフト面の2点です。

 旧来の「教科書丸暗記教育」から脱却するために政府も教育に力を入れており、「児童に考えさせたり、実際にやって見せたりする授業」へと移行するための養成訓練が始まったところです。

 私はこの教員養成校で、算数と理科の授業改善のために教材・教具の作成、板書の仕方などを提案しています。

 ほかにも、訓練生の教育実習中は、教育実習校へ行き、授業を見て、良かった点や改善点などを伝えるようにしています。PTIのインストラクターも、訓練生も、本当にやることがたくさんある中、大きな変化の中で努力をしているのに頭が下がります。

 未来を担う子どもたちが気持ちよく学習できる環境づくりにも取り組んでいます。

【赤塚 梢さん】
写真:赤塚 梢さんさん
 あかつか こずえ 岐阜県の小学校に勤務。小学校教諭として2012年6月よりバングラデシュの初等教員養成校で算数・理科の授業改善のための活動中。中津川市出身。34歳。

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