ふるさとへの便り

ナミビア

謙虚に学ぶ姿勢、胸に
写真:区画整備に伴う測量作業を指導する=ナミビア、オプヲ

区画整備に伴う測量作業を指導する=ナミビア、オプヲ

 私は今、青年海外協力隊員としてアフリカ大陸南部ナミビア共和国という国で、土木技術者として町のインフラ整備に携わっています。

 皆さんはナミビアという国をご存じでしょうか?。私がナミビアに行くと決まった時、周りに話しても聞いたことさえ無いという方がほとんどでした。もちろん、私も当初ナミビアについて何も知りませんでした。しかし昨年末よりテレビメディアなどを通して、ナミブ砂漠をはじめとする、この国が持つ雄大な自然・文化の認知度が日本で高まっていると聞き、さらに世界遺産登録されたことで、同国に興味を持った方も多いのではないでしょうか。ナミビアで暮らしている身としては大変うれしく思っています。

 さて、私の活動は主に地方都市でのインフラ整備なのですが、おそらく皆さんが思われているような電気も水道も何も無いというアフリカの山の中での活動というわけではありません。ナミビアは独立し二十数年たちますが、インフラに関しては植民地時代のものがどの街にもしっかり残されており、郊外の村にまで行き届いています。もちろん、日本に比べれば不足している部分は多くありますが、先入観でアフリカではまだまだ貧しい生活を送っている人々が大勢いる、と考えていた私には大きな驚きでした。

 現在、ナミビアでは現地技術者が不足しています。そこでわれわれ協力隊が町役場に所属し、現地人と共に作業し、技術支援・移転を図ります。工事は人口増加に伴う区画整備のための測量や下水道工事が多いのですが、どうしても初めは日本とナミビアの施工方法の違いに戸惑いました。一方的に技術を教えるのでは、相手のプライドを傷付け、うまくコミュニケーションを図れなくなってしまいます。相手の行動・考えを注意深く観察した上で、理解していかなければ良い仕事はできません。お互いが謙虚に学ぶ姿勢を持たなければならない。ナミビアに来て、あらためて自分にできることを考え直した一年でした。

 土木を通じてナミビアの方々がより良い暮らしができるよう、またナミビアと日本がより良い関係を築いていけるよう、残りの任期を頑張っていきたいと思います。

【伴幸治さん】
写真:伴幸治さんさん
 ばん・こうじ 岐阜市内の建設会社に勤務後、2012年6月より青年海外協力隊として、アフリカ南部ナミビア共和国に派遣。ヘンティスベイ町役場で主に下水道工事などのインフラ整備に従事。岐阜市出身。27歳。

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