ふるさとへの便り

カメルーン

授業で楽しい経験を
写真:4年生の紙飛行機の授業=カメルーン・クリビ市、クリビ中央小学校

4年生の紙飛行機の授業=カメルーン・クリビ市、クリビ中央小学校

 2012年6月に、カメルーン南部州クリビ市に小学校教諭として派遣され、1年4カ月がたちました。クリビ市はカメルーンの観光都市であり、国内ばかりか、ヨーロッパの国々からも多く観光客が訪れるにぎやかな場所です。漁業が盛んな都市でもあり、広大な海、新鮮な魚介類が食べられるとあって、他のボランティアたちも癒やしを求めてクリビにやってきます。

 そんなクリビで、私は現地の先生方と協力して、情操教育(図工・音楽・体育)の普及を行っています。言葉の壁や文化の違いなどから苦労することも多々ありますが、そんな苦労をも吹き飛ばしてくれるのが子どもたちの笑顔です。日本の子どもたちと同じように、やはり情操教育はカメルーンの子どもたちにとっても面白くて楽しいもの。私が学校に来るのを飛び跳ねて喜んでくれる子どもたち、教えてくれたお礼にと、自分たちで取ったアボカドやマンゴー、パパイヤをくれる子どもたち…。子どものかわいさは世界共通ですね。毎日の授業がとても楽しく充実しています。

 その中でも、私が一番印象に残っている授業は、クリビに来て一番初めに教えた図工の授業「紙飛行機づくり」。飛行機で旅行することなんて、夢のまた夢…というカメルーンだから、子どもたちにとって飛行機は、あこがれの存在。コピー用紙で紙飛行機を作り、日本号、カメルーン号、フランス号などと思い思いの名前をつけ色を塗って完成。紙飛行機を飛ばした時の子どもたちの歓声のすごさは、今でも忘れることができません。興奮が収まるまでしばらく時間がかかったほどです。それから、休み時間になると、紙飛行機を飛ばす子どもたちの姿が一カ月も見られました。「たかが紙飛行機、されど紙飛行機」です。

 小さなことでもこんなに喜んでくれる子どもたち。たくさんの楽しい経験を子どもたちにさせてあげたい。また、私自身も楽しい思い出を現地の先生方、子どもたちと一緒にたくさん作っていきたいです。

【石原美穂さん】
写真:石原美穂さんさん
 いしはら・みほ 2012年1次隊として、同年6月からカメルーン南部州クリビ市に小学校教諭として派遣。現在、クリビ市内の公立・私立の小学校を巡回しながら、情操教育の普及活動を実施している。可児郡御嵩町出身。30歳。

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