ふるさとへの便り

ガボン

一風変わった「ジビエ」
写真:カメのブイヨン

カメのブイヨン

 市場に行くと野菜や魚、肉などさまざまな食材売り場があります。しかし、ここガボンにはもう一つ重要な食材売り場があるのです。その食材の名は「ジビエ」。ジビエとは、一般に食材としての野生動物の事で、フランス料理が有名です。フランスではカモや野ウサギ、シカなどが食べられているようですが、ガボンの場合はひと味違います。

 ジビエ売り場には、シカやイノシシなど、フランスでも食べる物もありますが、ヘビやカメ、ヤマアラシにジャコウネコ、センザンコウ、サル、サイチョウまで、何でもござれ。ジビエ売り場は図鑑でしか見たことがないような生き物のオンパレードです。

 日本ではアフリカと聞くと乾燥した草原にライオンやシマウマ、キリンがいて…というイメージが一般的だと思いますが、中央アフリカ西部の赤道直下に位置するガボンは、なんと国の80%以上がジャングルです。そんな密林に囲まれたガボンだからこそ、少し森に入るだけでさまざまなジビエが調達できます。

 さて、気になるのがそれらのジビエの食べ方。もっといろいろと変化をつければいいと思うのですが基本的に煮込み料理のみです。違うのは煮込むときのソースの種類。ショコラと呼ばれるマンゴーに似た野生果実の種の中身で作ったソースが多いですが、他にもブイヨン、ヤシの実のソース、トマトソース、落花生のソースなどがあります。どれも味が濃いのですが、マニョックというキャッサバイモで作った主食や、甘くないイモのような味の食用バナナなどと一緒に食べるので、濃い味が良いのかもしれません。

 ジビエ食はガボンの伝統的な食文化ですが、最近では自然保護の観点からそれらの動物を養殖し、それを食べようというプロジェクトもあるようです。しかし、なかなか難しいようでまだ実用段階までは至っていないとのこと。今後のジビエ食の文化のためにも頑張ってほしいです。

【高橋佑弥さん】
写真:高橋佑弥さんさん
 たかはし・ゆうや 2012年6月から青年海外協力隊としてガボンに派遣。養殖隊員としてランバレネのンボレ種苗センターで活動中。岐阜市出身。25歳。

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