ふるさとへの便り

ネパール

教員仲間と情操教育
写真:人形を使った児童への指導の様子=ネパール

人形を使った児童への指導の様子=ネパール

 ヒマラヤの麓よりナマステ。青年海外協力隊としてネパールに赴任し1年9カ月がたとうとしています。残りの任期はわずか3カ月となりました。私はネパールのシンドゥパルチョーク郡の小中学校で保健と栄養教育に取り組んできました。

 「手洗いの仕方、覚えている?」。そう声を掛けると子どもたちは一斉に歌を歌いながら手を動かします。この1年9カ月で教えたことが、少しずつではありますが定着してきました。「今度は歯みがきを教えてくれるって言ったよね?いつ教えてくれるの?」と尋ねてきてくれる子もいました。

 「たった2年間で何ができるだろうか」と不安に感じていた赴任当初。安定した水の供給が得られない学校の現状に困惑し、言葉が満足に話せないことから教員の理解が得られずに悩んだこともありました。しかし、徐々に理解者も増え、2年目からは教員のリクエストもあり、共に情操教育にも取り組んでいます。

 先日、巡回先の教員に「日本に帰って伝えたいネパールの魅力は?」と聞かれました。自然、文化など、たくさんありますが、やはり「人」です。赴任当初、私の拙(つたな)いネパール語を根気よく聞き、手を差し伸べてくれた任地の人々。任期中に何軒のお宅にお邪魔したのか分からないほど、たくさんの人から「うちにおいで。ごはんを食べていきなさい」と招待してもらいました。そして歌と踊りが大好きで、お祭りや職場のカリキュラムの合間にも歌って踊る人々。「笑うと幸せになるよ」と言い、どんな時でも冗談を言って笑っています。ネパールの人々は本当に明るくて親切です。

 遠い国のことのように感じるかもしれませんが、日本にも多くのネパール人が出稼ぎに来ています。インド料理などのレストランで働いている人が多いようなので、ぜひ声を掛けてみてください。私も残りの任期はこの2年間の感謝の気持ちを込めて、任地の人々との生活を大切に、楽しく過ごしていきたいと思います。

【福山由希子さん】
写真:福山由希子さん
 ふくやま・ゆきこ 岐阜県の小中学校で養護助教諭として勤務した後、2012年3月から青年海外協力隊、村落開発普及員としてネパールに派遣。学校保健と栄養教育に取り組む。各務原市出身。28歳。

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