ふるさとへの便り

バングラデシュ

児童中心の授業伝授
写真:クルナ管区での巡回ワークショップ=バングラデシュ

クルナ管区での巡回ワークショップ=バングラデシュ

 現在、バングラデシュの南西部ジョソール(JESSORE)で、小学校の教員資格を取る教員養成校(PTI=Primary teacher’s Training Institute)で活動しています。バングラデシュはインドの東に位置し、世界一の人口密度と言われる活力にあふれた国です。

 前回の投稿でも書かせていただきましたが、バングラデシュの教育の大きな課題として、教員・教室不足のハード面と、教師主導の授業というソフト面の2点です。そのソフト面の充実のため、現在私が住んでいるクルナ管区内8校のPTIを同期隊員と2人で巡り、どうしたら児童中心の授業ができるのか、ということを考え、実践し、振り返るワークショップを行っています。

 自分の配属先以外でのワークショップを考えたのには、二つの理由からです。一つ目は、JICAボランティアがいれば具体的なトレーニングを行えるのに、それには限度があること。二つ目は、同管区内にもう1人同職種で同期隊員がいること。2人で協力し、1人でも多くの訓練生に児童中心型の授業ができるようになってもらいたいと願って始めました。

 このワークショップは管区内のPTIで算数のインストラクターと共に行いました。今後はインストラクターが自分でできるようにならなければならないことだと考え、任せるところはインストラクターに任せています。そのための打ち合わせもしました。

 8月の私の配属先であるジョソールをはじめとして、毎週のように他のPTIを巡ります。それぞれ反応やつまずきの違いはあるものの、訓練生がとても真剣に意欲的に取り組む姿を見ることができ、毎回うれしい気持ちになります。教材教具の使い方に改善の余地があるので、そこで指導します。そして、私たちも自分たちの活動を振り返り、改善を重ねました。今後、国の情勢にもよりますが、もう一度、彼らの授業を見に行く予定です。

【赤塚 梢さん】
写真:赤塚 梢さんさん
 あかつか・こずえ 岐阜県の小学校に勤務。小学校教諭として2012年6月よりバングラデシュの初等教員養成校で算数・理科の授業改善のための活動中。中津川市出身。34歳。

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