ふるさとへの便り

ラオス

飾らない美しさ魅力
写真:一般的なラオス料理。手前左が主食のカオニャオ(もち米)=ラオス

一般的なラオス料理。手前左が主食のカオニャオ(もち米)=ラオス

 私は今年4月からラオスに駐在しています。日本ではあまりなじみのない、東南アジアの小国ラオスについて紹介したいと思います。

 ラオスは中国、タイ、ベトナム、カンボジアに四方を囲まれた、敬虔(けいけん)な仏教徒が暮らす社会主義の国です。かつては秘境の印象があったラオスですが、近年ではテレビ、雑誌、そしてインターネットによる紹介のおかげで、首都ビエンチャンと、世界遺産にも指定されているかつての王都ルアンパバーンは、年間300万人以上の観光客が訪れる立派な観光都市となっています。また、最近では多くの日本企業が隣国タイ、ミャンマーの人件費上昇、中国でのビジネスの困難さを受けて、ラオスへの進出を本格化させています。

 しかし、2020年までに後発発展途上国からの脱却を目指すラオスでは、道路が整備されているのは主要都市間だけで、県都を10キロも離れれば、舗装されていない悪路が続き、移動には相当の時間がかかります。このため、地方を訪れる外国人はバックパッカーぐらいしかおらず、地方では、まだまだ古き良き伝統と本物の自然を体験することができます。

 温暖で安定した気候のため農作物に恵まれるラオスの国民は皆、温厚でおおらかです。ラオスで日々耳にする「ボーペンニャーン」(気にするなの意)の言葉が示す通り、ラオス人は寛容の精神を尊び、何ごともゆっくり進めます。ラオス人の素朴さ、純朴さ、飾らない美しさが多くの観光客をひきつけるラオスの魅力ではないでしょうか。

 最後にラオスの食事について紹介します。農業国であり旧仏領でもあるラオスは、食文化が豊かで、フランス料理をはじめとしたさまざまな国の料理が存在します。一般的なラオス料理は、主食がうるち米ではなくもち米です。これを手で軽く丸めて食べますが、べたつくこともなく、やや辛めのラオス料理に非常に合い、ついつい食べ過ぎてしまいます。また、ラオスの国産ビール・ビアラオは、世界的ビールメーカーであるカールスバーグ社が資本、技術提携しており、ラオス人、ラオスを訪れる観光客のみならず、東南アジアで広く愛されています。機会があればぜひ一度試してみてください。

【中山 将】
 (なかやま・まさる) 2002年4月岐阜県庁入庁。14年4月より在ラオス日本大使館勤務(県庁からの出向)。経済班で医療・保健分野の開発援助を担当。多治見市出身。

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