ふるさとへの便り

パラグアイ

地域を巡り健康教育
写真:小学校での歯磨き教室=パラグアイ

小学校での歯磨き教室=パラグアイ

 私が働く保健ポストは、診療所と保健所を組み合わせたような役割を果たしています。ポスト内での診療活動はもちろん、地域を巡回して住民に健康教育をするのも仕事です。

 しかし、ガソリン代の問題や県衛生局への実施報告が強制でないこともあり、私はスタッフがその健康教育活動をしている姿をほとんど見たことがありません。ほかに活動できていない理由を考察すると、看護師育成、卒後教育の不足、そしてスタッフら自身が健康教育を受けた経験が無いため、その方法が分からないということもありそうです。

 ボランティア看護師である私が取り組めることは、スタッフへの教育です。座学でいくら説明しても、スタッフたちが聞きたがらないことは、この1年間の活動でよく分かっていますし、私の語学力不足も否めません。そこで、実際に私が住民に向けて、衛生教育を行うところを見てもらい、「自分もやりたい」と思ってもらうことと「方法をまねしてもらう」を目標に挙げ、健康教育活動を始めました。

 写真は小学校での歯磨き教室です。「きれいに磨きましょう」ではなく、「おいしく食べるために寝る前だけでも歯磨きしましょう」という内容。現地語での説明補足や、紙芝居を持ってもらうなどをスタッフに依頼し、一緒に実施しているという意識を持ってもらうようにしています。まだ、スタッフが自分でテーマを見つけて実施する行動は見られません。健康教育に必要な紙芝居などは、一から作成しなくても、パラグアイ厚生省から配布されているものがたくさんあります。いつかスタッフらがそれらを活用して、自分たち自身で健康教育が実施できる日を期待しています。

【木村裕美子さん】
写真:木村裕美子さんさん
 きむら・ゆみこ 看護師、看護教員を経て2012年6月から青年海外協力隊、看護師としてパラグアイに派遣。地域の保健ポストにて、住民へ保健サービスの提供、職員へのサービス能力向上支援を行っている。可児市出身。40歳。

「ふるさとへの便り」一覧