ふるさとへの便り

パラグアイ

生徒に整理、清掃指導
写真:落ちた花びらや実が目立つ道路端=パラグアイ

落ちた花びらや実が目立つ道路端=パラグアイ

 南半球のパラグアイでは年末年始が夏です。私の派遣先の職業訓練校は12月に卒業式を終え、3月の始業式まで2カ月半の夏休みに入りました。この機会を利用して、1月下旬から1カ月ほど、健康診断のため日本に一時帰国しました。今回の帰国で、日本は非常に安全で清潔な国だとあらためて感じました。

 パラグアイは中南米では比較的安全な国と言われていますが、それでも銀行やスーパー等の入口には、銃を持ったガードマンが必ずいます。スーパーに入るときは、万引き防止のためかばん、買い物袋を預けなければなりません。日本で路上にたくさん設置されている飲料水などの自動販売機は、パラグアイでは見たことがありません。自動扉もほとんどありません。

 私の赴任先の校舎の扉には、鍵が3個もあります。その他に、作業工具、測定工具のキャビネットにも、全て鍵がかけてあります。先生は、鍵が20個くらい付いたキーホルダーを持っています。よく鍵を間違えないで開けているのに感心します。ただし、先生自身も、どこに何が入っているか分からないこともあり、目で見る管理ができていません。

 私の住居費は、生活費の中で一番多く占めます。これは安全のためです。パラグアイに来て「安全」を買うことを実感しました。

 また、パラグアイの道路端は、非常にごみが目立ちます。学校でも同様です。パラグアイは、亜熱帯性気候のため植物の成長が早いです。今の時期、マンゴーが熟し、チバトーの赤い花が咲いています。それらの実や花が、たくさん落ちています。掃除をしても、すぐに実や花が落ちて汚れます。2、3日間隔で雷雨があり、それらのごみは雨に流され、きれいになります。そのためか簡単にごみを捨てます。しかし、ポリ袋、ポリ容器は、自然に帰らずごみとして残っていて道路は汚れています。

 訓練校に生産性向上の5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)のポスターが貼ってありますが、このようなことから根付いていません。今後、上記状況を踏まえ、パラグアイに合った改善活動にも取り組んでいきたいと思っています。

【岩田英世さん】
写真:岩田英世さんさん
いわた・ひでよ 関市の機械部品製造会社を定年退職後、2013年3月末からシニア海外ボランティアとして、パラグアイに派遣。国立アントニオ・カルロス・ロペス職業訓練校機械科で機械加工を指導。羽島郡岐南町出身。64歳。

「ふるさとへの便り」一覧