ふるさとへの便り

フランス

県産品試す重要地域
写真:岐阜県「テストマーケティング事業」で県産品に見入る来場者=フランス・パリ市

岐阜県「テストマーケティング事業」で県産品に見入る来場者=フランス・パリ市

 昨年4月から一般財団法人自治体国際化協会(クレア)パリ事務所に勤務し、日本の自治体がフランスなどで実施する交流事業やイベント、調査の支援をしています。今回は今年1月末から2週間、パリ市内で開催された岐阜県の「テストマーケティング(展示販売)事業」を紹介します。

 県では、積極的に海外販路を開拓しようとする県内企業を支援しており、その一環として、海外の主要都市10カ所に県産品の継続販売拠点を設ける取り組みを行っています。パリは機能性やデザイン性に優れた県産品をPRし、ブランディングを行うための最重要地域と位置付けられています。

 今回の展示販売では、「和の食卓」をテーマに、県内各地から集められた陶磁器、刃物、木工製品、和紙製品、プラスチック製品などが、オペラ座やルーブル美術館に程近いパリ中心部の和雑貨セレクトショップ「Discover Japan」に並びました。目的は、店舗での販売結果や接客、アンケートから、フランス人消費者の嗜好(しこう)、興味、購入価格帯を直接知り、反応の良い商品を継続販売することでした。

 結果、パリでは木工製品、プラスチック製品、陶磁器などがよく売れ、紙製品への関心も高いという特徴が明らかになりました。岐阜県の商品は素材、質感、品質、色合いが素晴らしく、日本的な美しさが感じられると全般的に好評でしたが、同時に課題も浮き上がりました。

 例えば「すり鉢」は、ゴマ、ヤマイモ、豆腐、魚のすり身など、和食の下ごしらえには便利な調理器具ですが、フランス家庭での実用性は非常に限定的です。また、食器洗い機が非常に普及しているフランスでは、漆器など手洗いが必要な素材は、普段使いの食器としては受け入れられにくいと言えます。しかし、フランスには「ジャパン・プロダクト」の高い品質や伝統を尊重してくださる日本通が多いことも事実で、今後は日本の製品がフランスでどのように応用して使用できるかという視点でのPRが必要です。

 今年11月に予定されている第2回目の展示販売では、さらに多くの「ギフ・プロダクト」がパリ市民の厳しい目に触れ、商品力に磨きがかかることを期待しています。

【堀部貴子さん】
写真:堀部貴子さんさん
 ほりべ たかこ 2013年4月、岐阜県庁から一般財団法人自治体国際化協会パリ事務所に派遣。所長補佐。フランスにおける日本の自治体の諸活動の支援の総括、フランス都市連合との共催事業、事務所の経理などを担当。本巣市出身。

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