ふるさとへの便り

香港

岐阜と観光交流期待
写真:中部地方のドライブ旅行をPRするイベント=8月、香港

中部地方のドライブ旅行をPRするイベント=8月、香港

 昨年、香港からは約75万人が日本を訪れました。香港の人口は約720万人ですので、単純計算で香港人の10人に1人が日本へ旅行したことになります。一方、日本からは約106万人が香港を訪れていますので、単純計算で日本人の120人に1人が香港へ旅行したことになります。こうして比較してみると、いかに多くの香港人が日本へ旅行しているかが分かると思います。

 なぜこれだけ多くの香港人が日本へ旅行に行くのでしょうか。香港は東京都の約半分の面積に約720万人が生活する人口過密都市です。土地が狭く余暇の過ごし方は限られていることから、休暇を利用して外国旅行に出掛けることは香港人にとって生活の重要な要素の一つとなっています。また、香港では日本食や日本製品、日本のアニメなど、日常的に日本に触れる機会が多く、日本に対しては概して好意的です。

 こうした背景から、香港人の間では日本の各地へ旅行し、質の高い食事やショッピング、果物狩りなどを体験すること、雪景色や四季の花々といった日本ならではの自然の魅力に触れることが、繰り返し楽しむに値すると認識されているからです。現に日本を訪れる香港人の約8割はリピーターで、20回以上訪れている旅行者も少なくありません。また、リピーターの増加とともに旅行の形態も変化しています。最近ではレンタカーを借りて自由気ままな旅行を楽しむ人も増えており、新たな旅行スタイルとして定着しつつあります。

 昨年来の円安効果などによる訪日旅行需要の拡大に伴い、今年9月には香港の格安航空会社(LCC)が香港国際空港と中部国際空港を結ぶ直行便路線を初めて開設しました。LCCの就航により、ますます香港と中部地方が身近になり、相互の観光交流が一層活発化することが期待されています。

 「観光は平和へのパスポート」と言われますが、日本と香港の相互理解と交流がさらに促進し、国際的な平和社会が実現されるよう、ここ香港で日本や岐阜の魅力の発信を通じて国際観光の振興に貢献したいと思います。皆さんも活気あふれるエキサイティングな都市香港にぜひお越しください。

【江尻英夫さん】
写真:江尻英夫さんさん
 えじり・ひでお 2014年4月、高山市役所から日本政府観光局(JNTO)香港事務所に派遣。香港および中国広東省における訪日観光プロモーション、マーケティングを担当。高山市出身。

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