ふるさとへの便り

キルギス

ラグビーを出張指導
写真:コシュコル寄宿学校での記念撮影の様子=キルギス

コシュコル寄宿学校での記念撮影の様子=キルギス

 「ズドラストヴィーチェ!」。私は現在、青年海外協力隊ラグビー隊員としてキルギス共和国で活動しています。キルギスは1991年に旧ソビエト連邦から独立した中央アジアの内陸国です。とても親日的な国で、キルギスには「昔、日本人とキルギス人は兄弟であった。魚が好きな者が東に行き日本人となり、肉が好きな者が西に行きキルギス人となった」という言い伝えがあるほど、日本人と顔がよく似ています。東日本大震災では、いち早く救援物資として飲料水を届けてくれた国でもあります。

 私の活動している首都ビシュケクは、旧ソ連時代に整えられた交通インフラがあり、幹線道路には電気バスが走っています。路上に張り巡らされた電線とつながっているバスを見ると、岐阜市の路面電車を思い出します。キルギスは岐阜とよく似ていて、山がとてもきれいです。晴れた朝に見える4000メートル級の山々は大変美しく、それを見るだけで一日を幸せに始めることができます。ほかにも世界第2位の透明度を誇るイシククル湖には、夏になると大勢の観光客が訪れます。また今年はシルクロードの中継地点として世界遺産に登録されました。

 さて、そんなキルギスで私は国立スポーツアカデミーでのラグビー指導、ラグビークラブの運営、国際ラグビーボードやアジア協会との連絡、地方への出張指導を行っています。スポーツアカデミー・ラグビークラブでは生徒がラグビーを通して人として成長してくれることを、出張指導では子どもたちにラグビーを楽しさを知ってもらうことを念頭に指導しています。

 このプロジェクトは2019年に日本で、アジアで初めて開催されるラグビーワールドカップを「アジアのためのワールドカップにしよう」という理念から、JICAと日本ラグビーフットボール協会がスクラムを組んで行われています。

 ラグビーがキルギスの人々にとって夢や生きがいとなり、人生をより豊かにするスポーツとなるように今後も笑顔で活動していきます。

【服部貴紀さん】
写真:服部貴紀さんさん
 はっとり・たかのり 岐阜ラグビースクール、岐阜工業高校ラグビー部卒。元ラグビーU19タンザニア代表コーチ。2014年1月から青年海外協力隊ラグビー隊員としてキルギスに派遣。国立体育アカデミー配属。岐阜市出身。30歳。

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