ふるさとへの便り

スリランカ

「光輝く」教育に全力
写真:特別支援教員向けのワークショップの様子=スリランカ、カルムナイ市

特別支援教員向けのワークショップの様子=スリランカ、カルムナイ市

 「ワナッカム(タミル語でこんにちはの意味)!」スリランカで青年海外協力隊員として活動している磯野沙織です。スリランカはインドの東に位置する小さな島国で、面積は北海道の約8割。日本からは直行便で約9時間の所にあります。

 イギリス統治時代にはセイロンと呼ばれていて、セイロンティーとしても知られるように紅茶が有名です。高原地帯にはたくさんの紅茶畑が広がっており、あのリプトンもスリランカの紅茶を使っているんです。もちろんスリランカの人たちも紅茶が大好き。一日に5回は飲むのが習慣だそうです。粉ミルクと砂糖いっぱいでつくるあま〜いミルクティーは、一年中暑いスリランカでは人々にとって欠かせないエネルギー源となっています。

 ほかにも、今はやりのココナッツや宝石なんかも有名です。宗教遺跡などの世界遺産が多くあり、アーユルヴェーダやヨガも盛んで、観光立国として急速に発展中です。

 さて、私は首都から東へ11時間の所にあるカルムナイ市の教育事務所に配属されています。地域内にある五つの特別支援学級を巡回し、教室運営のお手伝いやアドバイスをしています。また、月1回のワークショップを通じて、先生たちへ授業や教材のアイデアの紹介もしています。毎回私の拙(つたな)いタミル語での説明を熱心に聞いてくれる先生たちには感謝です。

 スリランカは初等教育の就学率が97%とアジアの他の発展途上国と比較してもかなり高水準です。公立の学校では学費、教科書、制服が無料で、教育熱心な国といわれています。それでも障がいのある子どもたちへの指導は始まったばかりで、先生たちも十分な知識や技術を持っていないことが多いです。先生の数が足りない、教室に電気設備がないといった制約もありますが、スリランカ(「光輝く島」という意味)から光り輝く子どもたちの笑顔を育てるため、先生たちと協力し、これからもいい授業をつくっていきたいと思います。

【磯野沙織さん】
写真:磯野沙織さんさん
 いその・さおり 特別支援学校教員。2014年7月から青年海外協力隊員としてスリランカに派遣。職種は障害児・者支援。各務原市出身。30歳。

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