ふるさとへの便り

ネパール

土砂崩れ防止に尽力
写真:女性グループのミーティングの様子=ネパール

女性グループのミーティングの様子=ネパール

 ネパールで青年海外協力隊員として活動を始め9カ月がたった。ネパールはインドと中国に囲まれ、標高70メートルの平原地帯から世界一の高さのヒマラヤ山脈までを有する国である。その地形のおかげで植物や鳥類など多種多様な生き物が存在しており、人も30以上の民族が北海道の約1.8倍の面積に共存している。ネパール語が公用語とされているが、各民族で独自の言葉を持っているため、同じ民族同士では自分たちの言葉を話していることもしばしばだ。

 先日、私の活動の対象としている村のミーティングに参加した。その村ではマガールと呼ばれるモンゴリアン系の民族が大半のため、最初、ネパール語で行われていたミーティングは時間がたつにつれ、いつの間にか彼らの言葉であるマガール語に。ネパール語ですら、まだ勉強不足でついていけない私を置いてきぼりに彼らの楽しそうな会話が続く。そうして気が付いたらミーティングは終わっていた。

 私の行っている村ではネパール語を母語とする人たちが少ないので、こうしたこともよくある。そのため、少しでも彼らとの距離を縮めたくて、彼らの母語を教えてもらっている。ネパール語にしろ、彼らの母語にしろ、最初はただの音でしかなかった言葉。それらを全て理解することはできなくても、いつの間にか心地よい音楽のように聴こえてきて耳になじんできているように感じる。

 さて、私の配属先では、主に雨期に頻発する土砂崩れを防止する事業を行っている。住民への苗木の配布、かんがい設備の整備、蛇籠の設置などである。さらに、女性グループの収入向上のためのマイクロファイナンスも行っている。私の活動はまだまだこれからである。彼女たちと共にいかに収入を増やしていけるのか、いかにより良い生活にしていけるのかを考えているところである。昔の日本を思い出すような、厳しくも温かい村での生活を楽しみつつ彼女たちと活動していきたいと思う。

【古根静華さん】
写真:古根静華さんさん
 古根静華(ふるね・しずか) 大学卒業後地元で働いた後、2015年1月からネパールに派遣。職種はコミュニティー開発。中津川市出身。26歳。

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