ふるさとへの便り

フランス

高山の食や文化発信
写真:記念品を交換して友好を誓い合う國島芳明高山市長とコルマール市のジルベール・メイエール市長=昨年11月、同市

記念品を交換して友好を誓い合う國島芳明高山市長とコルマール市のジルベール・メイエール市長=昨年11月、同市

 パリでは数年前より日本食がブームとなっています。私が現在勤務している事務所の近くの通りは「日本食通り」と呼ばれるくらい日本食のレストランがひしめき合って、毎日多くのパリ市民や世界中から訪れる観光客でにぎわっています。

 私の派遣元である高山市の産品も、このパリでいくつか販売をされているのをご存じですか?。昨年より、高級日本食材を取り扱っているセレクトショップで高山の地酒や米、もち米の販売が開始され、その後も注文を受けて継続販売が定着しているほか、日本茶の販売店では高山で製造されたほうじ茶が販売されています。

 日本食人気に伴い、日本の食材にも注目が集まっています。特にユズは料理からお菓子まで幅広く使われており、こちらの食品店やオンラインショップでも「YUZU」として販売が広がっています。また高山でも産出されるさんしょうやわさびといった日本ならではの食材は、フレンチレストランのシェフの創造をかき立てる食材として注目が高まっています。

 高山市では、昨年はアルザス州の主要都市であるコルマール市と経済・観光協力協定を締結しました。これは5年間にわたり、企業使節団の受け入れ、中小企業の交流支援、伝統工芸の紹介・交流、地元企業情報の提供、日本酒とワインの輸出・交流促進(飛騨地酒ツーリズム協議会、アルザスワイン街道有効宣言書に基づく)などを実施するものです。これに基づき、今年の11月にはコルマール国際旅行博SITVに岐阜県と共にブース出展、翌週にはコルマールで高山市を紹介するイベント「高山ウイーク」を行い、飛騨の地酒や伝統工芸品を紹介する予定です。交流では、互いの経済的利益を重視するとともに、人材や文化の交流も大事にしようとしています。

 フランスで日本への注目が高まっていることは、フランスからの訪日客数が伸び続けていることからもうかがえます。1〜8月の総数は14万4500人と対前年同期比21.9%増となっており、2014年3月以降18カ月連続で対前年比過去最高を記録しています。高山市は、フランスでは定番ルート(東京〜京都〜大阪)に次ぐ人気の観光地となっており、長年の地道なPR活動が着実に実を結んでいることを実感しています。これからも多くの方に高山の観光、産品について広く知っていただけるよう、頑張っていきます。

【森由貴さん】
写真:森由貴さんさん
 森由貴(もり・ゆうき) 2013年3月より、高山市役所から日本政府観光局(JNTO)パリ事務所に派遣。岐阜市出身。

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