ふるさとへの便り

セネガル

稲作普及目指し活動
写真:農村女性への野菜栽培指導の様子=セネガル

農村女性への野菜栽培指導の様子=セネガル

 岐阜県の皆さん、アッサラーム・アレイクン!(セネガルのあいさつ「こんにちは」)。私は今、西アフリカのセネガルという国で青年海外協力隊として活動しています。

 セネガルは国民の95%以上がイスラム教徒です。先日、イスラム教最大のイベントであるタバスキ(犠牲祭)が行われました。一般的に各家庭でヒツジをさばいて食べるのですが、普段野菜や魚を主に食べているセネガル人にとって、お肉を食べることができるこの日は特別な日です。そんな日に多くのセネガル人が私を食事に誘ってくれました。現地語で「テランガ」というおもてなしの文化が根付いているこの国では普段から歩いているだけで、見ず知らずの私を食事やお茶に誘ってくれます。

 このおもてなしの国に、私は野菜栽培隊員として派遣されました。とは言ってもこの国の農家の方々が積み重ねてきた栽培技術や知識から学ばせてもらう毎日で、さらには暑い時には気温40度を超える中、懸命に農作業をする現地の農家の方々の体力や気力には尊敬するばかりです。「暑くて病気になっちゃうから、夏実は休んでいてもいいよ」と甘やかされたり、畑を巡回する度に「たくさん食べてたくさん働きな!」と、お土産に野菜をいただいたりしてしまう私は「協力されっぱなし隊員」だなと日々感じています。

 そんな私ですが、現在は稲作の普及を目指して、現地の農家の方々や配属先の同僚、同じ活動地の隊員と共に活動しています。農家の方々と一緒に栽培、収穫したお米でこの国の国民食「チェブ・ジェン(魚ごはん)」を振る舞うことが今の私の目標です。

 今後は同地域に派遣されている隊員と協力して学校菜園に取り組む予定です。セネガルで生活が始まって9カ月がたちました。生活していくのに精一杯で、そんな環境だからこそ、周りの方々の優しさが身に染みます。そこに日本人もセネガル人も関係ありません。残り1年3カ月、恩返しという気持ちで現地の方々に何か残していけたらと思います。

【野夏実さん】
写真:野夏実さんさん
 野夏実(たかの・なつみ) 東京農業大を卒業後、今年1月から青年海外協力隊としてセネガルに派遣。ルーガ県内で野菜栽培を指導。下呂市小坂町出身。24歳。

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