ふるさとへの便り

セントルシア

カラフルな伝統衣装
写真:マドラス柄の服装をした現地の人々ら=セントルシア

マドラス柄の服装をした現地の人々ら=セントルシア

 こんにちは。青年海外協力隊員としてセントルシアで活動中の部田千晴です。私がセントルシアに来て1年4カ月がたつのですが、今回は私の活動についてではなく、セントルシアの文化について書きたいと思います。と、いうのは、セントルシアでは毎年10月が「クレオール マンス」と言って、現地の人がセントルシアの伝統衣装や文化を大切にし、それを祝う月だからです。

 セントルシアの伝統衣装の一つに、マドラスチェック模様が入った、一見、ヨーロッパ的な印象を受けるドレスがあります。イギリスとフランスの間で何度もこの島の領有を争われた歴史からでしょう。イベントなどでは、舞台に立つ人がこういったドレスを着ているのを目にしますが、普段の生活では、現地の人々は伝統衣装を身に着けるのではなく、10月になるとマドラスチェックを取り入れた髪飾り、ブローチ、ブラウス、かばんなどをそれぞれ身に着けるようになります。町では10月に入ると同時に、マドラスチェックの小物や衣類が店頭に並び、その光景はとてもカラフルで、私がセントルシアで好きな光景の一つです。

 セントルシアの公用語は英語ですが、フランス語系のパトワ語も現地の人の間(特に年配者の間)では多く使われています。しかし、このパトワ語、学校の科目などには取り入れられていないため、最近の子どもたちにはパトワ語が話せない子も多いようです。ですから、パトワ語をせめてクレオールマンスだけでも話そうということで、学校によっては、10月にパトワ語を使ったゲームなどを行うところもあるようです。日本で言うと「方言を大切にしましょう」といった感じでしょうか。今年の10月も私はマドラスチェックとパトワ語に囲まれながら、元気にカラフルな月を送りました。

 私が生まれ育った岐阜では、ちょうちん、水うちわなどの伝統と岐阜弁に囲まれながら、私の家族、友人、同僚、先輩が元気に生活していることを願っています。それでは最後に一言。「これから寒なってくで、体に気ぃーつけなあかんよ」

【部田千晴さん】
写真:部田千晴さんさん
 部田千晴(とりだ・ちはる) 青年海外協力隊としてセントルシアに派遣。2014年7月〜16年6月、少女更生施設で生活態度、体育、数学を指導。職種は青少年活動。岐阜市出身。公務員。36歳。

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