ふるさとへの便り

パラグアイ

貧困層の子ども支援
写真:派遣先では遊びも仕事。遊び疲れたら子どもたちと木陰でひと休み=パラグアイ

派遣先では遊びも仕事。遊び疲れたら子どもたちと木陰でひと休み=パラグアイ

 「¡Hola! ¿Qué tal?」(親しみを込めた「こんにちは!元気ですか?」の意味)。現在、南米パラグアイで青年海外協力隊コミュニティ開発隊員として活動中の田口ともみです。パラグアイは周りをボリビア、ブラジル、アルゼンチンに囲まれた内陸国です。面積は日本のおよそ1.1倍、そこに約692万人(岐阜県の人口約203万人の約3.4倍)の人々が暮らす、南国情緒たっぷりののどかな国です。

 人口の90%以上が、先住民族であるグアラニー族と入植してきたヨーロッパ系の両方にルーツを持つ人々で、さまざまな場面で先住民族の伝統や文化が残っています。日本からの集団移住地もあり、移住地では日本語が使え、スーパーには手作りのみそや豆腐もあり、日本の裏側に居ながら日本を感じることができます。

 さて、私の活動先は首都アスンシオン市から東に約50キロほど離れたコルディジェラ県カアクペ市にある『Casa del Niño:子どもの家』です。ここはパラグアイのNGOデケニ財団と児童労働の削減を目指す国家プロジェクトPrograma ABRAZOが共同で運営する学童保育所のような所で、学校が半日しかないパラグアイで、主に貧困層の子どもを対象に子どもたちが学校のない時間を過ごすための施設です。

 そこで私は毎日子どもたちと一緒に遊びながら手洗いの指導をしたり、ごみ捨ての指導をしたり、「出したら仕舞う」という指導をしたりしています。日本では当たり前のことですが、こちらの元気いっぱいな子どもたちには難しいことも多く、それでも同じことを繰り返すことで、少しでも身に付くことがあり、少しでも将来の役に立つことを心に残せれば、と思い活動しています。

 また、南米最貧国ともされるパラグアイですが、東日本大震災の折には日系人農家を中心に岐阜県内の企業が協力して「豆腐100万丁プロジェクト」の食糧援助を送ってくれました。そのための資金も大統領や大臣までが参加して募金活動を行ってくれました。一方的に援助する側、される側ではなく、人と人のつながりをより豊かにする国際協力を目指して、活動を精一杯全うしたいと思います。

【田口ともみさん】
写真:田口ともみさんさん
 田口ともみ(たぐち・ともみ) 児童養護施設での児童指導員を経て、2015年3月から青年海外協力隊としてパラグアイに派遣。「子どもの家」でコミュニティ開発隊員として活動中。中津川市出身。30歳。

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