ふるさとへの便り

マレーシア

隊員連携、支援策探る
写真:学び合う隊員ら=マレーシア

学び合う隊員ら=マレーシア

 今回で岐阜新聞への寄稿が2回目となります。前回は昨年8月の寄稿でしたので、あれから8カ月ほどたちました。

 マレーシアの環境は、異常気象の影響から乾季と雨季の差が無くなりつつあり、降雨量が増えたことで毎年あちこちで洪水被害が出ています。最近インドネシアで地震が多く、マレーシアに住む私の所へも心配の連絡をいただきますが、その影響は驚くほどなく、半島では揺れを感じたことがありません。

 経済面ではGSTと呼ばれる6%の消費税の導入やリンギット安の関係から物価が上がり続けており、市民生活を圧迫しています。全体的に1品目1リンギットほど上がっており、特に顕著に現れているのが嗜好(しこう)品です。昨年10月と比べるとタバコとビールは約5リンギット(約150円)上がっています。公務員の初任給が約2000リンギットであるため、占める割合はとても大きいことが分かります。

 今回は青年海外協力隊の活動を進める中で、組織している隊員間のコミュニティーについて紹介したいと思います。私は福祉分科会という会のリーダーをしています。この会はマレーシアの福祉事情を分科会として把握し、分野の違う隊員が連携・協働することで新しい支援を見つけること、メンバー同士で学び合い、活動に良い刺激を与えることを目的に運営しています。

 これまでの私たちの知識や経験で補えないマレーシア独自の教育・支援を把握し、理解することで活動をより円滑に、効果的に行うことができます。また活動する中で見えにくくなってしまう「途上国支援の原点」をもう一度学び直したり、マレーシアにおいて最先端の支援方法を見学したりすることで、どんなことを活動に生かすことができ、自分の活動先の利益になるかを積極的に学び、取り入れています。普段の活動先での活動以外でも私たちはマレーシアのために日々学び、考えていることを皆さんに知っていただけたら幸いです。

【今井翼さん】
写真:今井翼さんさん
 今井翼(いまい・つばさ)特別支援学校教員を経て2014年10月から16年10月まで、障がい児・者支援の分野で青年海外協力隊としてマレーシアへ派遣。美濃加茂市出身。27歳。

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