ふるさとへの便り

パラグアイ

農家回り家計簿指導
写真:村を巡回し家計簿の付け方を指導する様子=パラグアイ

村を巡回し家計簿の付け方を指導する様子=パラグアイ

 照り付けるような暑さが和らぎ、秋に向かいつつあるパラグアイ。私がこの地で生活して1年半がたとうとしています。

 私はパラグアイ東部のアルトパラナ県ミンガグアス市で活動しています。ミンガグアス市は、発展している中心地から離れると舗装されていない赤土の道となり、農村地域が広がっています。配属先は農業普及局で、農村地域で農家主婦を対象に料理講習会や家計簿指導を行っています。

 パラグアイの主な宗教は、キリスト教(カトリック)です。毎年3月下旬から4月上旬には「セマナ・サンタ」と呼ばれるイエス・キリストの受難や死、そして復活を祝う聖週間があります。

 セマナ・サンタが始まる前日、パラグアイの人々はチパ作りで大忙しです。チパはパラグアイの伝統料理で、トウモロコシ粉、キャッサバでん粉、卵、チーズ、豚脂などを混ぜ合わせ、形を整えて焼いたチーズパンのようなものです。このチパを家庭で大量に作り、セマナ・サンタ中に家族と食べます。

 私も農家を訪問し、チパ作りをしました。各家庭のこだわりのレシピのもと、さまざまな大きさや形に形成され、土窯でこんがりと焼かれたチパは見るのも作るのも興味をそそられました。

 活動においても、料理や農作業を手伝い、共に体験し、学ぶ姿勢を大切にしています。現在は、生活をより良くするためにお金を計画的に管理することを目的に、農家を巡回し家計簿の話をしています。

 最初は、お金の話をするのは自分でも抵抗があったのですが、話をすると、初めて家計簿を知ったようで興味を持ってくれました。初めは1週間分のお試し家計簿を配布し、続けたいとの意向があれば、継続して行えるようサポートをしています。農家の主婦の娘が関心を示すことが多く、こつこつと家計簿を続けている人がいます。

 残りの期間、パラグアイ生活を楽しみながら、小さなことでも自分のできることを探し、伝えていきたいです。

【木亦菜緒さん】
写真:木亦菜緒さんさん
 木亦菜緒(きまた・なお) 食品卸会社の職員を経て、2014年10月から青年海外協力隊としてパラグアイに派遣。職種は家政・生活改善。恵那市出身。26歳。

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