ふるさとへの便り

フィジー

日本の教育法伝える
写真:折り紙でカエルを作った6年生の子どもたち=フィジー

折り紙でカエルを作った6年生の子どもたち=フィジー

 私は、青年海外協力隊員としてフィジーに派遣されています。フィジーは太平洋の南に位置する島国です。フィジー人の多くは親日家で、日本の高い技術に興味を持っています。ほとんどの車が日本製ですし、日本製の電化製品はとても人気があります。街を歩いていると「もしもし」と声を掛けてくれます。話をすると「こんにちは」とあいさつしたかったようです。また、ラグビーのワールドカップの際には、日本の勝利に「おめでとう」と握手をしながら、祝福してくれました。

 私の主な要請内容は、小学1年生から8年生(日本の中学1、2年生)の生徒とクラスの担任教師に対し、情操教育科目、および算数教育の指導・支援を行うことです。学校でも、日本の言葉や文化に興味を持っている生徒や教員が多く、教えた日本語でいつもあいさつしてくれます。図工の時間によく、折り紙を教えてほしいと頼まれます。折り紙は売っていないので、紙に色を付けてから、切って使っています。カエルを作った時は、とても喜んで遊んでいました。

 また、こちらの生徒は歌がとても上手です。楽譜の読み方を知らない子どもがほとんどですが、教会で賛美歌を歌っているため、耳だけで音を聞いて、きれいなハーモーニーを創り出します。机をたたいてリズムを刻みます。学校にリコーダーが数台ありますが、十分な数もなく、交代で使っています。楽器は簡単に手に入りませんが、体を使ったり、ごみ箱やストロー、紙コップなど身近な物を使ったりして音楽の楽しさを伝えています。

 日本の教育の質の高さ、整った設備の素晴らしを改めて感じています。当たり前のことが当たり前ではない環境の中で、今まで以上に日本での生活に感謝することばかりです。

 これからも、フィジーの子どもたちや先生方に、日本の教育の素晴らしさを少しでも伝えていけたらと思っています。また、帰国した時には、フィジーで学んだことを日本の子どもたちにも伝えていけるよう、残りの任期を全うしていきたいです。

【中島貴子さん】
写真:中島貴子さんさん
 中島貴子(なかしま・たかこ) 公立小中学校教員を経て、2015年7月から青年海外協力隊としてフィジーへ派遣。小学校でPEMAC(体育・音楽・図工)および算数を指導。本巣郡北方町出身。

「ふるさとへの便り」一覧