ふるさとへの便り

マラウイ

養豚業立ち上げ支援
写真:自家製パンを売る女性たち=マラウイ

自家製パンを売る女性たち=マラウイ

 「ムリバンジー?」(マラウイの現地語で「お元気ですか?」)

 私は今、マラウイで青年海外協力隊として活動しています。マラウイという国をご存知の方は少ないと思います。私も赴任が決まるまでマラウイという国を聞いたことがありませんでした。この記事を通して、マラウイという国を少しでも知っていただけたらと思います。

 マラウイはアフリカ南部に位置し、日本から渡航するには香港やヨハネスブルクを経由し、丸2日かかります。言語は、英語と現地語である「チェワ語」が公用語です。面積は日本の九州と北海道を合わせたほどの小さな国であり、国土の4分の1を世界遺産であるマラウイ湖が占めています。人口の8割が農業に従事し、主食であるメイズ(トウモロコシ)と換金作物としてのタバコや紅茶が主な農産物です。

 マラウイ人はあいさつをとても大切にしていて、1日に何度もあいさつをします。また、おしゃべりも大好きで、道で知り合いに会えば、家族のことや仕事のことなど長時間話し込むこともしばしばです。アフリカの中で「warm heart of Africa」(アフリカの温かい心)と呼ばれ、人々が温厚で陽気、笑顔あふれる国です。

 そんなゆったりとした時間の流れるマラウイですが、国民1人当たりのGNI(国民総所得)は250ドルと低く、世界最貧国の一つです。お金がないために病院や学校に行けない人は少なくありません。そこで、私の配属先であるコミュニティ開発局では貧困問題を解決するため、農村部での小規模グループビジネスの支援を行っています。養鶏、養豚、手作りパンの販売などさまざまなビジネスがありますが、グループの人たちへの帳簿付けの訓練などを通して、収入向上を目指しています。私も一員として、養豚ビジネスの立ち上げを支援しています。

 これまで言葉や文化の壁に苦しみ、思い通りに進まないこともたくさんありましたが、そのたびに同僚や仲間に助けられてきました。残りの1年、さらに活動の場を広げられるよう、「zikomo(ありがとう)」の気持ちを忘れずに、チャレンジしていきたいです。

【大窪晴美さん】
写真:大窪晴美さんさん
 大窪晴美(おおくぼ・はるみ) 金融機関勤務を経て、2015年7月から青年海外協力隊としてマラウイへ派遣。カスング県コミュニティ開発局で農民グループの小規模ビジネスと成人識字教育に関わる。飛騨市出身。

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