ふるさとへの便り

パラグアイ

健康保つ知識伝える
写真:子どもたちに手洗いを指導する様子=パラグアイ

子どもたちに手洗いを指導する様子=パラグアイ

 南米パラグアイは、ブラジル、アルゼンチン、ボリビアに囲まれた国です。パラグアイのグアイラ県コロネル・マルティネス市はシャイでのんびり屋が住む、穏やかな田舎。6月も近づいたこのごろは少しずつ寒くなってきて、震えながら外で熱いマテ茶を飲んで体を温めています。

 配属先は診療所のような機能を担っていて、私はその中の啓発活動に力を入れ、住民に対して知識の普及をしています。血圧の正常値を知らず症状に苦しんでいる人、自己判断で服薬を中止する人、15歳前後で妊娠する人、早い性交渉などが課題としてあります。

 正しい知識をより多くの人に広めるために、どのような知識が必要とされているのか、どのような知識が彼らにとって有益で、意味のあるものと受け入れてもらえるのか、配属機関と協力し、その把握に努めた半年でした。

 健康を保つことが彼らの未来につながると信じて少しずつ、少しずつ。特に講習会は活動の大半を占めており、小学校へ訪問しては感染症対策の基本である手洗い、ウイルスや細菌について、インフルエンザやデング熱、高血圧とはなど、さまざまなテーマを取り扱っています。

 集中力の短い子どもたちが、いかに興味を持って学べるか試行錯誤しています。現地の子どもと一緒に作った作品や絵を使ってみたり、子ども向けのテレビを見てどういうものが受け入れられるか研究したり、クイズ形式や劇を取り入れて試しながら実施しているところです。動画や音楽、体を動かしながら楽しんでできるような講習会を常に考えています。

 変えなくていいことも変わってほしくないこともたくさんあります。幸せのために、変化が必要ならばするというスタンスをいつも心掛け、悩みながら活動しています。少しでも、1人でも、何か考えるきっかけになればと思います。まさに草の根活動です。

【土川杏子さん】
写真:土川杏子さんさん
 土川杏子(つちかわ・きょうこ) 看護師の経験を生かし2015年10月より青年海外協力隊としてパラグアイへ派遣。地域住民の健康維持・向上、疾病予防のため健康教育、啓発活動を行っている。高山市出身。28歳。

「ふるさとへの便り」一覧