ふるさとへの便り

ガーナ

人の温かさに触れる
写真:ガーナ北部の伝統的家屋=ガーナ

ガーナ北部の伝統的家屋=ガーナ

 初めまして。私は現在、青年海外協力隊員として、ガーナ北部にあるンウデュアという村で生活しています。北部の中心都市タマレから30分ほど乗合タクシーで幹線道路を走り、そこから赤土の道を1時間ほど歩いた先にある、とてものどかな村です。キノコハウスと呼ばれるわらぶき屋根と土壁でできた伝統的家屋の並ぶ村で、その中にある職業訓練校が私の配属先です。

 全校生徒約60人の小さな学校で、コンピューター室を使いパソコンの基礎的な使い方を指導しています。約20台のコンピューターがありますが、稼働しているのは約半数で、授業前後の時間を利用して少しずつ修理をしています。最近は授業以外にも、村人や教職員がノートパソコンを持ち込み、相談を持ち掛けてくることが多くなりました。ウイルスに感染しているパソコンが多く、対応に苦労しています。

 現在ガーナは雨季に入っており、農作業をしている村人をよく見かけます。私も放課後には近くの畑で農業を手伝うことがあります。ガーナのくわは日本のものより短く、扱いが難しいです。少し耕すだけですぐに腕や腰が痛くなります。私の住んでいる村では米、トウモロコシ、唐辛子、ヤム芋などが作られています。ヤム芋の栽培方法はとてもユニークです。60センチほどの土の山を作り、その上に種芋を植えます。

 村に電気は来ていますが、家に水道はなく、近くの水道までくみに行かなければいけません。また、村の中では満足に買い物もできず、飲み水や食料を買いに行くだけでも自転車で赤土の道を走り、幹線道路まで出る必要があります。自分で全て行うととても大変ですが、配属先の生徒が自発的に手伝ってくれます。年中続く暑さ、丸一日以上続く停電、さらに季節によっては突然の雷雨や砂嵐など気候の厳しさもあり、最初は2年間生活できるかどうか不安でしたが、温かく受け入れてくれる村の人々のおかげで、少しずつ今の生活を楽しむ余裕が出てきたところです。

【林俊宏さん】
写真:林俊宏さんさん
 林俊宏(はやし・としひろ) 映画館勤務を経て、2015年9月から青年海外協力隊としてガーナへ派遣。村落部の職業訓練校でパソコンの基本的な使い方を指導。岐阜市出身。28歳。

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