ふるさとへの便り

ウガンダ

雨水タンク建設支援
写真:濁ったため池の水を汲む子どもたち=ウガンダ

濁ったため池の水を汲む子どもたち=ウガンダ

 「オリオティア!(現地の言葉、ガンダ語のあいさつ)」。ウガンダで青年海外協力隊として活動し9カ月が過ぎました。

 皆さんはアフリカと聞くと何を思い浮かべるでしょうか。戦争、飢餓、砂漠化などの深刻な問題を思い浮かべる方も少なくないでしょう。しかし、ウガンダはそんなイメージとは程遠く、「アフリカの真珠」と呼ばれるほど、緑豊かで気候も穏やかな美しい国です。

 私は首都から南西に190キロ離れたラカイ県で、住民に対する安全な飲料水の確保および、安全な水源確保による衛生環境の向上に取り組んでいます。ウガンダでは水道があるところは、一部の都市部に限られ、ほとんどの地域の住民はハンドポンプ式の井戸から生活用水を得ています。

 しかし、ラカイ県の多くの地域は地下水に鉄分が多く含まれるため井戸建設が困難で、住民の大半は濁ったため池の水を使用しているという深刻な状況となっています。県庁やNGOは、公共の雨水タンクの建設を進めていますが、需要に追いついていません。

 しかも、住民の所得は低いため、高価である雨水タンクを購入できる住民は少数です。そこで私は、新たな換金作物であるニンニクを導入すること、農産物の物流を改善することで現金収入を向上させ、雨水タンクを住民自ら建設することを提案しました。

 現在、ウガンダのほとんどの農家は個人で農産物の買付人と取引しています。そこで、既存の農民グループの組織力を強化し、グループで買付人に農産物を売ることで交渉力を高めて買取価格を上げ、所得を向上させられるのではないかと考え、日々住民との信頼関係構築と情報収集に励んでいます。グループ機能を強化させた上で、メンバー同士が協力し合い、雨水タンクを建設することが最終目標です。実際は、雨水タンク建設のための主体的な住民の取り組みを引き出すことは容易ではなく、コミュニティーの難しさを実感しますが、深く入り込み、住民の手で雨水タンク建設を実現させたいと思います。

【荒井里美さん】
写真:荒井里美さんさん
 荒井 里美(あらい・さとみ) 公務員を経て、2015年9月から青年海外協力隊としてウガンダへ派遣。県庁水事務所にて、住民に対する安全な水源確保に取り組む。各務原市出身。

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