ふるさとへの便り

ケニア

農家に有機肥料紹介
写真:農業イベントで有機肥料を紹介する様子=ケニア

農業イベントで有機肥料を紹介する様子=ケニア

 皆さん、初めまして。ケニアで青年海外協力隊として活動している木股かんなです。ケニアと聞くと、赤道直下の国、コーヒー、広大な面積を持つ国立公園と野生動物をイメージする方が多いと思います。最近で言えば、映画「風に立つライオン」の舞台となった国ということが、記憶に新しいと思います。私の任地は、首都ナイロビから北西に120キロほど行ったところにある町で、標高は2500メートルです。赤道直下であるにもかかわらず、気温は10〜25度、朝晩の冷え込みが厳しい地域です。

 ケニアは近年、急速なスピードで経済成長を遂げており、その経済規模は東アフリカ最大と言われています。ナイロビには高層ビルが立ち並んでいます。しかし、そんな首都から2時間ほど車で行くと、大きな建物もなく、畑に囲まれ、道路をロバが行き交い、牛、ヒツジ、ニワトリが飼い放たれた町、私の任地があります。そんな地域で私は、農業・畜産・水産省傘下の農務官事務所に所属し、活動を行っています。

 主な活動としては、農務官事務所主催の農業イベントへの参加、地域農家の巡回と指導です。農務官事務所主催のイベントでは、地域農民へ有機肥料を紹介しています。そこで興味を持ってもらった農家に対して訪問し、その作り方や施し方を伝えています。なぜ、有機肥料なのかというと、地域の農家を訪問した際、畑の土の酸化に困っている、化学肥料の使い過ぎを懸念しているという声を聞いたからです。イベントで有機肥料を紹介し、興味を持ってもらい、そこから個別訪問を行い、作り方・使い方を実演しつつ伝える。

 この地域唯一の日本人であるが故に、多くの人が私の活動に興味を持ってくれますが、興味がその場だけのもので終わらないよう、興味を持ってくれた農家に対して定期的な訪問を行い、知識として定着させることが目標です。地域農家と課題をともに解決できるように、今後も活動していきたいと思っています。

【木股かんなさん】
写真:木股かんなさんさん
 木股かんな(きまた・かんな) 民間企業での事務職を経て、2015年9月から青年海外協力隊としてケニアへ派遣。農務官事務所で、農家の巡回や有機肥料作りを指導。土岐市出身。26歳。

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