ふるさとへの便り

ガーナ

大家族強いつながり
写真:伝統的な歌やダンスを披露する子どもたち=ガーナ

伝統的な歌やダンスを披露する子どもたち=ガーナ

 ガーナに来て1年半がたちました。ガーナは西アフリカに位置し、日本人ならチョコレートをイメージするのではないでしょうか。原料となるカカオ豆の多くはガーナから輸入しています。現在のガーナは都市化が著しく進んでおり、首都アクラでは至る所で建設中のビルや道路を見掛けます。1年半前と比べても新しいビルが増えており驚かされます。しかし都市部から離れると景色は一変し、都市化とかけ離れたのんびりとした空気が漂う昔ながらの生活があります。

 ガーナはびっくりするくらいの大家族です。家族や兄弟は何人かと尋ねると、家族は100人以上、兄弟は15人なんて答えが返ってきます。家族や親戚のつながりをとても大切にし、家族は支え合うという考えが浸透しています。子どもも一員として家族を支えます。支えるという意味で子どもたちはよく働きます。掃除、洗濯、食事、子守といった家事から、農業や商店といった家業までよく手伝います。

 住民同士のつながりも強いです。よくお互いをブラザー、シスターと呼び合います。おかげで私は、どこからどこまでが本当の家族なのか混乱します。親しい者同士であれば兄弟と同じだ、家族同然じゃないかという考え方なのです。町全体が大きな家族のようで、住民同士も支え合っています。

 農村部では働き口が少なく定期的収入がほとんど存在しません。労働や手伝うことを対価として食糧をもらったり、物々交換をしたりします。ガーナは大きく変化する真っただ中にあります。農村部は目に見える変化は少ないですが、物価の上昇などの影響を受けてきており、都市化の波が押し寄せようとしています。これから農村部も変化を余儀なくされるでしょう。そんな変化の中で子どもたちにとって教育が持つ意味は大きくなり、将来の可能性を広げるものだと思います。活動の中で学ぶことの楽しさを伝え、子どもたちの将来を広げる手助けとなればいいなと思います。

【早野和広さん】
写真:早野和広さんさん
 早野和広(はやの・かずひろ) 地元の銀行を経て2015年3月から青年海外協力隊としてガーナに派遣。理科教師として地方の小中学校を巡回指導。大垣市出身。32歳。

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