ふるさとへの便り

ネパール

収穫を祝う光の祭り
写真:大家さんの家族=ネパール

大家さんの家族=ネパール

 「ナマステ(こんにちは)」。ネパールでは2大祭り、ダサインとティハールが終わり平凡な日々が続いております。身近な人たちにどちらの祭りが好きかと聞いたら、ティハールだったので、そのことについて話したいと思います。

 ティハールとはヒンドゥー教のお祭りでインドではディパワリとも呼ばれています。収穫を祝う光の祭りで、ラクシュミ女神を家に迎え、富と繁栄を祈ります。祭りの期間中はどこの家も、女神を呼び入れるため玄関や窓をろうそくや電飾で飾りつけをします。この時ばかりは計画停電も中止され、街も電飾でにぎやかです。

 この祭りでは、5日間かけてカラスや犬、ラクシュミ神、牛などに順番にお祈りをして、最終日に姉妹から兄弟へ「バイティカ」と呼ばれるお祈りの儀式をします。これには、女性の守護力を男性に与える意味があり健康や長寿を祈ります。姉妹がいない男性はいとこのところへ行きティカをしてもらいます。

 ネパールでは、いとこに対しても本当の兄弟、姉妹のように扱う考えがあります。この日は嫁いでいる女性も実家に帰りごちそうを食べる、トランプをするなど、日本のお正月のように家族と楽しく過ごします。私も今回は大家さんの家族の中に入り、お祈りをしてもらいました。普段のお祈りの時は赤いティカ(額につける粉)をつけるのですが、この日だけは特別に7色のティカをつけます。きれいにつけるために紙や葉っぱを使い仕上げます。ティカの後は花輪や揚げたお菓子、ご飯を頂きました。

 こうした1年の一大イベントが終わり、私の活動も終わりに近づいてきました。ネパールの面白い文化、日本とはちょっと違って戸惑ったこと、日常になった風景もあと少しかと思うと寂しくなります。最後までどっぷりとネパールに浸り、任期を全うして、懐かしい岐阜へ帰りたいと思います。

【古根静華さん】
写真:古根静華さんさん
 古根静華(ふるね・しずか) 大学卒業後、地元で勤務。ネパールに2015年1月から派遣、コミュニティ開発として配属先で組織された女性グループの収入向上を支援。中津川市出身。27歳。

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