ふるさとへの便り

ブラジル

学校で日本文化紹介
写真:学校を紹介する授業の様子=ブラジル

学校を紹介する授業の様子=ブラジル

 「どーん」「どーん」という力強い太鼓の音が職員室まで響いてきます。ここはブラジルのパラナ州ロンドリーナ市にある私立学校「めぐみ学園」。ブラジルに移住した日本人の方が始めた学校で、日本語教育に力を入れています。また、太鼓、柔道、習字、漫画などの習い事教室も開かれ、多くの子どもたちが日本文化に親しんでいます。

 めぐみ学園での私の活動の大きな柱の一つは、日本文化の紹介です。子どもたちが日本への興味・関心を高め、それぞれの文化を尊重する態度を身に付けることを目標としています。私は授業や行事の中で歌や踊り、工作、習字などの日本文化を紹介しています。

 さらに、日本の学校の様子を伝えようと考えました。日本語の授業で場所を伝える文型を教えた時、日本の学校の写真を見せ、「ここは教室です。勉強します。給食を食べます。掃除をします」と紹介しました。子どもたちは、教室で給食を食べることや自分たちで学校を掃除することに驚いていました。遠く離れた国で、環境は違うけれども、子どもたちが自分と同じように楽しそうに勉強していることが印象的だったようです。

 また、日本の学校で教えていることで、ブラジルの子どもたちにも必要だと感じたことは、授業の中に取り入れています。ブラジルの学校には裁縫の授業がありません。そこで父の日のプレゼントに小銭入れを作ることにし、針の使い方を教えました。この経験を通して裁縫に興味を持ち、身の回りのことを自分でするきっかけになったらと思っています。このようにさまざまな角度から日本文化を紹介することで、子どもたちにブラジルと日本の違いだけでなく、共通して大切なことも見つけてほしいと考えています。

 ブラジルに来る前に働いていた小学校に、ブラジルでの体験や学校の様子を“ブラジル便り”としてまとめ、送っています。担任をしていた子どもから届いた手紙に「先生の便りを読んでいます。私もブラジルに行ってみたいです」という一言がありました。日本の子どもたちもブラジルや世界を身近に感じ、さらに興味が持てるように、ブラジルの様子も発信していきたいと思います。

【小池美也子さん】
写真:小池美也子さんさん
● 小池美也子(こいけ・みやこ) 岐阜県小学校教諭。2015年6月から日系社会青年ボランティアとしてブラジルに派遣。職種は小学校教育。美濃加茂市出身。34歳。

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