ふるさとへの便り

ウガンダ

力合わせ養殖池掘削
写真:完成した養殖池=ウガンダ

完成した養殖池=ウガンダ

 こんにちは。ウガンダで青年海外協力隊として活動している澤井隆彰です。昨年6月に続き、ウガンダや私の活動について寄稿したいと思います。

 ウガンダでは今、雨季が終わり、乾季がやってきました。雨季が終わるころになると、バッタが繁殖する季節になり、ウガンダではそのバッタを素揚げにして食すのが風物詩です。日本人からすると少し気味悪い料理に見えますが、食べてみるととてもおいしいです。内陸国のウガンダではエビを食べることは難しいので、日本のエビを思い出しながら私も食しています。

 さて、私は青年海外協力隊のコミュニティ開発という職種で派遣されています。コミュニティ開発とは、いわゆる農村部の方々と一緒に、その地域の発展のために活動する職種です。私は、その地域の青年団と魚の養殖のプロジェクトを行っています。魚は淡水魚のティラピアという種で、10カ月ほどで販売できるサイズに成長します。

 私たちは今、5000匹の魚を飼育していますが、そのための養殖池のサイズは20メートル四方で深さが1メートルのものが必要でした。この掘削作業を土木会社に依頼すると莫大な資金が必要になるため、私は青年団と一緒に自分たちの力だけで造ることを決意しました。皆が協力して造ることによって「自分たちの池」という認識を持ってほしい、という個人的な狙いもありました。

 最初のころは週2回集まり作業を進めていたのですが、思ったより時間がかかり、完成の目途すら立てることができませんでした。しかし、その危機感を青年団も自発的に持ち、話し合いの結果、週3回集まることになりました。そのおかげで約4カ月かけて掘削作業を完了させることができました。自分が帰国する直前に全ての魚を売る予定です。青年団はその売り上げで来年の養殖の運営費用を賄い、さらには別の地域おこし活動の予算としても使われる予定です。

 6月末に日本へ帰国する私は、来年の運営に携わることができませんが、自分たちで危機意識を持つことができる彼らならこれからも困難を乗り越えていってくれると信じています。

【澤井隆彰さん】
写真:澤井隆彰さんさん
 澤井隆彰(さわい・たかあき) 私立校での社会科講師を経て2015年6月から青年海外協力隊としてウガンダへ派遣。市役所健康課にて市民の衛生管理に携わる。岐阜市出身。25歳。

「ふるさとへの便り」一覧